上半身のケガから復帰し、7番で先発するFL(フランカー)のベン・ガンター(埼玉ワイルドナイツ)は「ビッグタックルやチームにエナジーを与えたり、ターンオーバーを取ったり、ボールに絡んだり、ディフェンスで相手を止めたい」と抱負を口にした。
ワールドカップイヤー実戦4試合目にして初のメンバー入り。この日はリラックスした表情で最終調整し「ワクワクしている」と声が弾んだ。
ワールドカップフランス大会が控える中、ケガの影響で出遅れ、6月の千葉・浦安合宿でも満足に練習参加できなかった。
「正直に言うと、自分のラグビーキャリアの中で一番タフな時間だった」
そんな落ち込んでいる時に心の支えとなったのが、ラグビー経験があり高校までPR(プロップ)でプレーしていた姉アラナさん。「姉がいろいろな部分で人生のことや今フォーカスしないといけないことについて助言をくれた」とガンター。
アラナさんからの言葉を胸に「ただ戻ってくるだけじゃなく、今まで以上に強く、いい選手になって戻ってくることを意識した」と復帰を果たした。
ワールドカップに向けた国内での実戦は残り2試合。ワールドカップ代表33人入りへ、トンガ戦でのアピールが重要となる。「自分たちのスタイルを遂行することが重要。
戦術をしっかり遂行していく」。アラナさんの思いも背負い、ビッグタックルをかます。