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ブルゴーニュ紀行 (ボーヌ慈善病院)

2007年7月の写真から。

フランス、ブルゴーニュ地方の古都ボーヌの慈善病院。現在は博物館になっている。

Macrowavecat現像室


敷地の外からは質素な教会のような外観だが、略奪に会わないように配慮したのだとか。
Macrowavecat現像室


内側は明るく美しい。
Macrowavecat現像室


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建物の縮小模型。
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一番興味深かったのは、入院病棟の様子だった。今の白い病院の印象からかけ離れた赤いベッドに複数の病人が並んで寝ていたとか。

他には、アンティークな医療器具、試薬瓶が並ぶ調剤室、厨房などが記憶に残っている。

医療器具の展示。
Macrowavecat現像室


Macrowavecat現像室

医療系アンティーク・マニアには垂涎ものかも。


調剤室の棚。
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金属製の皿。銀かピューターか。いずれにしてもよく手入れされている。
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ちなみに、庶民の日常では木製の食器が使われていた時代である。


ラベルは読めないが、薬剤の中心はハーブだったようだ。
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厨房。当時の調理の様子を人形が再現していた。
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皮を剥いだ兎(?)と調理担当の尼僧の人形の取り合わせは実にシュールで、思わず写真を撮りまくった。



この慈善病院は、15世紀にブルゴーニュ公国の宰相だったニコラ・ロランによって建てられた。

と言っても、飢餓や疫病で民衆が過酷な生活を強いられていたなかで、宰相の地位にあって莫大な私財を蓄えていた人物だ。必ずしも貧者に対する慈善精神に満ち溢れていたというわけではない。しかし、晩年、熱心なカトリック信者であった妻の勧めで、この病院を建てる決心をしたそうだ。

「死後の救済」の教義は、富の再分配を促す装置とも成り得たわけだ。欧米における寄付とか慈善事業の文化の本質について少し考えさせられた。