謹賀新年 | マクロビ日記

謹賀新年


あけましておめでとうございます。


マクロビって簡単にいうと、自然にしたがって食べようってことだと思うんですよね。

玄米より白米のほうがおいしいからといって、精米して食べると、ミネラルやビタミンが不足する。

では、野菜やサプリメントで補充すればいい。で、そのサプリメントの原材料は米糠だったりして。

じゃあ、最初っから玄米で丸のまま食えよ、と。

夏には夏野菜、冬には冬野菜が体にあっている。では、なんのためにビニールハウスで苦労して育てて、逆の季節に食べようとするのか。

農産物を育てる技術は何百年も進歩を続けてきた。そして21世紀にコンテストで優勝したコメは無農薬有機栽培、雑草すら抜かないで自然のままに育てて、天日で干し。

それって、数百年前のままの生産方法ではww


もう、自然のままが一番いいんだよ、と。そういうことなんだと思う。


そこで突然話題がとぶわけですが、今日は旧暦の元旦です。

旧暦っていうのは自然と密接なつながりのある暦なんですよね。

というか、暦っていうもの自体自然と密接につながりがあって当然なわけで、現在のユリウス暦が、ほとんど自然と関係ないのが不思議なのですね。

たしかにユリウス暦のほうが、365日あって補正(4年に一度うるう日を入れる)が少ないから便利ということはあります。旧暦だと、1年が13ヶ月になる年があったりして、なかなか現代の社会で使用するのは難しそうです。

オーケー。ユリウス暦を使いましょう。

でも、季節のイベントをユリウス暦のたまたま同じ日に移動するのは全く持ってナンセンスではないでしょうか?

つまり具体的にいうと、旧暦1月1日すなわち2008年でいうと西暦2月7日のイベントを西暦1月1日に移すのは、全くわけがわからないということです。

年賀状に迎春とか書くように元旦は春を迎える日すなわち立春のお祝いです。春夏秋冬の1年のサイクルが終わって、また新しいサイクルが始まるよ、つらい冬を乗り越えて、これからは寒さも緩んでくるよ、とお祝いするのが、元旦でしょう。

西暦の1月1日は年が2007から2008に変わるということなだけで、なにがめでたいのかさっぱりわかりません。

季節はこれから冬本番へと向かいさびしくなるばかりです。

たとえば1月15日。静かなお祝いの元旦に比べ、明るい小正月というお祝い、またそこから発祥しているという成人の日。この15日というのは旧暦ではすなわち、十五夜、満月であることを示します。つまり「祭り」=「フルムーンパーティー」なんですね。屋外のパーティーを経験したことのある人ならわかると思いますが、これはかなり重要です。これを新暦の15日にもってきたり、第二月曜にもってきたりでは、本来の意味が台無しです。

夏のお盆が本来旧暦の7月15日であることも同様です。


中国はじめ、ほとんどのアジアの国々で、今でも普通に旧正月を祝っているのに、日本だけが、1月1日を祝ってる状況は、少し悲しくなります。日本人は四季のうつりかわりを誰よりも感じる人種ではなかったのでしょうか?


そんなわけで、マクロビ的に旬の食材を食べて生きていくためには、まず旧暦を意識して暮すところから始めるのがよいのではないでしょうか