『シックス・センス(The Sixth Sense)』は1999年に公開されたアメリカの心理サスペンス映画で、監督・脚本はM・ナイト・シャマラン。


彼の名前を一躍世に知らしめた代表作でもあり、公開当時からその巧妙な脚本と衝撃のラストで世界中の映画ファンを虜にしました。


主演はブルース・ウィリス。彼が演じるのはマルコム・クロウという児童心理学者で、自宅でのある事件をきっかけに心に傷を負っています。


そんな彼が出会ったのが、コール・シアーという不思議な少年。彼には他人には見えないものが見えていて、それが原因で孤立し、怯えた日々を送っているのです。


物語は、「I see dead people(僕、死んだ人が見えるの)」というコールの言葉をきっかけに進展していきます。二人の心の交流や、コールの抱える「秘密」、そしてマルコム自身が直面する「真実」。観客をじわじわと引き込んでいく構成と繊細な演出、美しい映像と控えめながら深みのある音楽によって、極めて完成度の高い一作に仕上がっています。


そして、何といってもこの作品の特筆すべき点は、結末に用意された”どんでん返し”。この映画を語る上で「ネタバレ厳禁」という表現が当たり前になったのも、このラストがあまりにも衝撃的だったからです。


この映画はアカデミー賞でも作品賞・監督賞・助演男優賞・助演女優賞など6部門にノミネートされ、興行的にも全世界で6億7000万ドルを超える大ヒットを記録。


単なるホラー映画ではなく、深いヒューマンドラマとしても評価され、多くの人の心に残る名作となりました。



感想

『シックス・センス』初めて観たときの衝撃、いまだに覚えてます。

正直言うと、最初は普通のホラー映画かと思ってました。

なんか幽霊が出てくる話で、ちょっと怖がらせてくれるサスペンスかな〜って軽い気持ちで観たんだけどね、完全に裏切られた。いい意味で!


まず、ハーレイ・ジョエル・オスメントがすごいんです。演技がうますぎて、「この子本当に幽霊見えてるんじゃないの…?」って思っちゃうくらいリアル。


子役でここまで存在感あるってなかなかいかいかも。

コールがただ怖がってるだけじゃなく、大人に言えない秘密を抱えてて、それを自分なりにどうにかしようとしてる姿がもう健気でね、気がついたらめっちゃ感情移入してた。


それとマルコム先生。ブルース・ウィリスといえばアクション俳優ってイメージ強いけど、ここではもう完全に静かな演技で魅せてくれます。


コールに対してすごく誠実でさ、自分の人生も壊れ気味なのに、子どものために一生懸命になろうとする姿勢が切なかった。


会話だけでどんどん二人の関係が深まっていく感じとか、めっちゃ丁寧に描かれてて、「ああこれ、人間ドラマだわ」って途中から気づきました。


最大のポイントはやっぱり、あのラストのどんでん返し!


あれ、ホントにびっくりした。衝撃っていうか…ショックに近かったかな。


最初のシーンから全部が伏線になってて、よくよく考えたらちゃんとヒント出てる!


でも観てるときはまったく気づかなくて、結末わかった瞬間、「うわああああああ…!」って声出たもん。映画にしてやられた!って感じびっくり


しかも、それで全部のシーンの意味が変わってくる。


一気に深みが増して、「え? もっかい観たくない?」ってなります。


それと、この映画がすごいのは、怖さだけじゃなくて、優しさがあるとこ。


幽霊が出てくる話だけど、目的がただ怖がらせることじゃなくて、「人の思いをどう受け止めるのか」とか、「心の傷をどう癒すか」ってテーマがちゃんとあります。


ラストに向かうにつれてどんどん静かな感動があって、最後ちょっと泣いてしまった。


音楽もじんわり良い。ジェームズ・ニュートン・ハワードが手掛けてるらしいんだけど、しっとりした曲が多くて、あやしさと切なさをうまく混ぜてる。こういうのが場面の空気を何倍にもしてくれてます。

映画ってほんと総合芸術だなって思う。


最後に一つ言うなら、この映画、ラストを知ってる人でも面白いと思う。


むしろ2回目、3回目観てからのほうが「あ、これ伏線じゃん!」って。


だからこそ、ずっと語り継がれてるんだろうなって納得。


いわゆる「ネタバレしても価値がある映画」


でもやっぱネタバレ知らないで観た人の衝撃が一番羨ましい爆笑


というわけで、『シックス・センス』はただのホラーでもないし、ただのサスペンスでもない。


「考えさせられる人間ドラマ×予想外のラスト」っていう、映画だからこそできるマジックが詰まった一本。


まだ観たことない人は、できれば何も調べずに観てほしい。


いい映画って何年経っても褪せないですね。


『シックス・センス』、やっぱ傑作ですわ。


2025年8月現在

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