『ゾンビワールドへようこそ』(原題:Scouts Guide to the Zombie Apocalypse)は2015年公開のアメリカのホラーコメディ映画です。
監督はクリストファー・ランドン、主演はタイ・シェリダンやローガン・ミラーなど。
物語の舞台はごく普通のアメリカの町。3人の高校生ボーイスカウト、ベン、カーター、オギーが主人公です。
彼らはアウトドアスキルを学ぶ真面目なスカウトで、周囲からは「イケてない」グループ扱いされがち。でも、ある日突然その町がゾンビの群れによって襲われる中、彼らは生き残りをかけて知恵と勇気で立ち向かう――そんな青春×パニック×バイオレンスが絶妙に融合した一作です。
ゾンビパンデミックの発端はとある研究施設での事故。あっというまに感染が広がり、静かな夜が血まみれのサバイバルに変わります。
ガールズクラブで働くタフな女性デニースとも協力しながら、3人の友情や成長も描かれる点が本作の見どころ。
また、80年代テイストの音楽や過剰なまでのゴア描写、ブラックユーモア満載の脚本――いわば“バカ映画”の王道をひた走る作品です。
感想
『ゾンビワールドへようこそ』、これはもう「何も考えずに笑いたい」「ちょっとグロくても平気」って人には最高の一本です!
冒頭から“ゾンビウイルス発症シーン”がもはやコントの域で「このテンションで最後まで突っ走るんだろうな」って妙に納得。
しかも、主人公たちがボーイスカウトだから、普通だったら、どうやってゾンビ倒すの?って思いますよね。
でも持ち前のサバイバルスキルで工夫して武器作ったり、ありえないほどナンセンスな戦術で突っ込んだり。もう突っ込みどころ満載!
例えば、ゾンビおばあさんを撃退するために自作の罠を仕掛けるんだけど、その発想がアホすぎて。
ガールズクラブのくだりもやたら下品で(いい意味で)くだらなくて感心すらするレベル。
スタッフが「どうせやるなら振り切ろうぜ!」って本気でやってる感じが伝わってきて、こっちも変なテンションになります
あと、友情エピソードも意外としっかり作られてるのが好印象。
暑苦しいくらいの「ブロマンス」なんだけど、それがゾンビ騒動と合わさることで逆に清々しい。
「あー青春だなあ」「でもグロいなあ」っていう、気持ちの混ぜご飯みたいな映画。
余計な感動エピソードを入れすぎてないところも潔いと思います。
それと、ゾンビ映画の醍醐味である“ゴア描写”もハンパじゃない。血しぶきブシャー、内臓ドバー、時々下ネタドッカン。これでもかってサービス精神で、「お茶の間で家族揃って見る映画じゃないな」って確認はちゃんとしてほしい
ホラー好きの友達とワイワイ騒ぎながら観るのが一番正しい楽しみ方かも。
逆にいうと、ゾンビ映画のシリアスなサバイバルとか、人間ドラマを求める人にはあんまり刺さらないかもしれない。
あくまで“おバカホラー”として割り切れて、ブラックジョークも全部オッケーな人向け。
「ここまで下品でバカを突き詰められる根性がすごい」と感心もしたし、ラストもやりすぎなぐらいハッピーエンドで、「もしかしてこの世界、案外楽しいのでは?」って思わせてくれました。
何より、観終わったあとは「いや~バカだったわ~すっきりした~!」とか「ところどころ真面目なのもズルい!」とか、語り合いたくなるパワーがある。ポップコーン片手にノリノリで観るべき、そんな一本!
もちろん細部にツッコミどころはいくらでもあるし、冷静に考えると「これ意味ある?」みたいなとこも山ほどある。
だけど、それすらも全部計算づくの“お祭り映画”。好きな人はどハマり、苦手な人は秒でギブアップ――間違いなく“人を選ぶタイプ”だけど、ゾンビファンやバカ映画好きには自信をもってオススメできる、愛すべきアホ映画でした
2025年7月現在
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