『オーメン』(The Omen)は、1976年にアメリカで製作されたオカルトホラー映画です。


監督はリチャード・ドナー、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当し、彼は本作でアカデミー作曲賞を受賞しています。


物語は、アメリカ人外交官ロバート・ソーンがローマの産院で死産した自分の子の代わりに、同時刻に生まれた孤児の男の子を養子として迎え、ダミアンと名付けるところから始まります。


やがてロバートは駐英大使に任命され、家族とともにイギリスで順調な生活を送りますが、ダミアンが5歳の誕生日を迎えた頃から周囲で不可解な事件が次々と起こり始めます。


乳母の自殺、神父の謎めいた警告、そして妻キャサリンの流産など、次々と不吉な出来事が一家を襲います。


ロバートは写真家ジェニングスとともにダミアンの出生の謎を追い、やがて「666」のアザを持つ“悪魔の子”であることを知ります。


ロバートはダミアンを殺そうとしますが、警察に射殺されてしまい、ダミアンは大統領夫妻に引き取られて物語は幕を閉じます。


本作はその後もシリーズ化され、続編やリメイク、テレビドラマ版も制作されるなど、オカルトホラー映画の金字塔として世界的な人気を誇っています。



感想

『オーメン』、やっぱり名作ですね。ホラー映画って色々あるけど、この映画の「静かな怖さ」って、今見ても全然色あせてない。


最初は外交官のロバートが、ちょっとした“善意”というか、奥さんを悲しませたくない一心で赤ちゃんをすり替えちゃうんだけど、そこからもう運命の歯車が狂い始める感じ。


ダミアンが何もしゃべらないし、無邪気そうに見えるのに、周りでどんどん不幸が起きていくのが本当に不気味。


特に印象的なのが、やっぱり乳母の自殺シーン。「あなたのためよ!」って叫んで首を吊るあのシーン、子どもの誕生日パーティーの最中だから余計にショッキングガーン

あれ、初めて見たときは本当にトラウマになった。しかも、あの後に新しい乳母が来るんだけど、彼女がまた不気味で、ダミアンを守るためなら何でもするっていう狂信的な雰囲気がすごい。


あと、神父がロバートに「奴はあなたの全てを奪う」って警告しに来るシーンも、ジワジワ来る怖さがある。普通のホラー映画みたいに「キャー!」って驚かせるんじゃなくて、じわじわと「この家族、絶対に何かおかしいことが起きる」っていう不安を積み重ねていく。


そして、写真に写る“死の予兆”とか、墓地での真相究明のくだりも、すごくサスペンスフル。墓を開けたら中に山犬の死骸と、頭に穴の開いた赤ちゃんの遺体があるとか、もうゾッとするしかない。


ロバートが自分の息子が殺されていたことを知るシーンは、親としての絶望感が伝わってきて胸が痛くなる。


ラストに向かうにつれて、どんどん追い詰められていくロバートの姿も見てて辛い。


ついにダミアンを殺そうと決意するけど、警察に射殺されちゃうっていう結末も、救いがなさすぎて逆にリアル。


しかも、ダミアンは大統領夫妻に引き取られて、何事もなかったかのように微笑むラストカット。あの「終わってない感」がめちゃくちゃ後を引くんだよね。

音楽も最高で、ジェリー・ゴールドスミスの不気味なコーラスが流れると、それだけで背筋がゾワゾワする。これぞオカルト映画の王道って感じ。派手な特殊効果とかスプラッターじゃなくて、「目に見えない恐怖」と「運命の不可避さ」をじっくり描いてるから、今のCGバリバリのホラーに慣れてる人にも逆に新鮮に映ると思う。


個人的には、ホラー映画好きなら絶対に一度は観ておくべき一本だと思う。怖いだけじゃなくて、人間の弱さとか、信じたいものと現実のギャップとか、色んなテーマが詰まってる。リメイクや続編もあるけど、やっぱり1976年版の静かな狂気と重厚感は別格だなぁって、改めて感じる。


あと、観終わった後に「もしかして自分の周りにも…?」なんて、つい考えちゃうのも『オーメン』の怖さの一つ。日常の中に潜む“悪”とか、“運命”っていうテーマが、時代を超えて刺さります。


やっぱりホラー映画って奥が深い!


というわけで、『オーメン』、怖いもの見たさの人も、映画史に残る名作を体験したい人も、ぜひ一度観てみてほしい。


夜に一人で観ると、きっと後悔するから覚悟してね。


2025年7月現在

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