『マザーズデー』(Mother’s Day, 1980年)は、チャールズ・カウフマン監督によるアメリカのカルトB級ホラー映画です。


日本では「トロマ映画」としても知られており、その過激な内容とブラックユーモアで根強いファンを持つ一本です。


物語の舞台はニュージャージーの山奥。


都会でそれぞれの人生を送る女性3人組――トリナ、ジャッキー、アビーは、大学時代の親友です。


久々の再会を祝して、彼女たちは山奥の湖畔でキャンプを楽しむことにします。


ところが、楽しいひと時は突如として悪夢に変わります。


彼女たちの前に現れたのは、森の一軒家で暮らす“ママ”と、その二人のマザコン息子たち。彼らは異常な家族で、母親の命令のもと、旅人を襲い、暴力や殺人を繰り返していました。


3人の女性はこの家族に拉致され、壮絶な暴力と屈辱を受けることになります。


しかし、やがて彼女たちは反撃を決意し、“母”を殺すことで自らの通過儀礼を果たすのです。



感想(少しネタバレあり)

この『マザーズデー』、一言で言うと「とんでもない映画」でした真顔


最初はよくある“女友達でキャンプ”っていう、いかにもアメリカンな青春ノリで始まるんだけど、そこからの転落っぷりが半端ない。


もう、ママと息子たちの狂気っぷりが笑っちゃうくらいぶっ飛んでて、最初は「え、こんな家族いる?」って思うんだけど、だんだんその異常さがクセになってきます爆笑


特にママ。ベアトリス・ポンスが演じるこの“キチガイママ”、息子たちを溺愛しすぎてて、息子たちもまた「ママのためなら何でもやる!」っていう、ある意味究極の親孝行。


普通の親子愛とかじゃない、完全に歪んだ愛情表現。

ママが「やりなさい」って言えば、息子たちは人を襲うし、殺すし、もうやりたい放題。


被害者の女の子たちも最初はただの被害者かと思いきや、後半からの反撃がまた熱いです。


「やられっぱなしじゃ終わらない」っていう気迫が伝わってきて、観てる側も思わず応援したくなっちゃいます。


この“被害者が加害者に逆襲する”って展開、実はスラッシャー映画史上でもかなり早い時期のものらしくて、後のホラー映画にも影響を与えてるとのことです。


あと、ラストシーンがびっくり!

『キャリー』とか『13日の金曜日』みたいな唐突な“ドッキリ系”エンディングなんだけど、これがまたB級感満載で、思わず笑ってしまいましたチュー


「いや、なんでそこで終わる!?」っていう、いい意味での肩透かし感。


しかも、草むらから出てくるバケモノのポーズがアホすぎて、何回もズームする演出も含めて、もうツッコミどころ満載です。


全体的に、グロいし下品だし、今の時代だと倫理的にアウトな描写も多いけど、逆にそれが“トロマ映画”らしい自由さというか、カルト的な魅力になってる。


「こんな映画、今じゃ絶対作れないよな〜」って思いながら観ると、B級ホラーの醍醐味がギュッと詰まってて、ホラー好きなら一度は観てほしい一本だと思います。


それと、ただの“バカ映画”で終わらせちゃいけないのが、この映画のもう一つの面白さ。


“母”という存在の異常なまでの影響力とか、女性たちが自分の力で状況を打開する姿とか、意外とフェミニズム的な視点も感じます。


まあ、そこまで深読みしなくても、単純に“ぶっ飛んだ映画”として楽しめるのが『マザーズデー』の良さ。


とにかく、「ホラー映画ってこういうバカバカしさも含めて面白いんだよ!」ってことを思い出させてくれる、愛すべきカルト映画。


ホラー好きの友達とツッコミ入れながら観るのが一番楽しいと思います。


2025年7月現在

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