『エクソシスト』(The Exorcist)は、1973年公開のアメリカのホラー映画。
監督はウィリアム・フリードキン、主演はリンダ・ブレア、エレン・バースティン、ジェイソン・ミラーなどです。
ストーリーは、ワシントンに住む12歳の少女リーガンが突然、不可解な行動を取るようになり、医学的な検査でも原因が分からず、やがて悪魔に取り憑かれたと判明します。母親のクリスは教会に助けを求め、神父たちが悪魔祓い(エクソシズム)を行うために奮闘するというものです。
本作は恐怖描写だけでなく、信仰や人間の弱さ、親子愛といった深いテーマも描かれており、ホラー映画の原点ともいえる名作です。
特殊メイクや効果音、名シーン(階段を逆さに降りる、首が回転するなど)は当時の観客に大きな衝撃を与え、ホラー映画史に残る象徴的な作品となっています。
感想
ホラー映画好きなら絶対に押さえておきたい、いや、むしろ「ホラー映画って何?」って聞かれたら、まずこの映画を挙げるべき。
正直、今でも怖いし、衝撃的だし、何より人間の内面までグサグサ突き刺してくる感じがすごい。
まず、リーガンが悪魔に憑依されて変わっていくシーン、あれはもう…ホントに怖い。
最初はちょっとしたイタズラみたいな感じから始まって、どんどんエスカレートして、最終的にはもう「えっ、この子本当に12歳?」って思うくらい変貌してしまう。
特殊メイクとかも今見るとちょっと古い気もするけど、当時としては超最先端だったんだろうし、今でも十分にグロテスクでインパクトあります。
悪魔祓いのシーンが実はそんなに長くないってのも意外だった。
てっきりずっと神父と悪魔のバトルが続くのかと思ってたら、意外と日常が崩壊していく過程や、母親のクリスの苦悩、神父たちの信仰との葛藤がメインで、そこがまたリアルで重い。
悪魔祓いの場面は音楽なしで、ひたすら神父と悪魔の対峙。静かなのに緊張感すごい。まるでドキュメンタリーみたいです。
登場人物が全員ちょっとずつ追い詰められて、最後にはみんなボロボロになっていく。
神父たちも人間だってこと、自分の中の弱さや罪悪感と戦いながら悪魔と向き合う姿勢がすごくリアルで、ただのエンタメホラーじゃなくて、人間の本質を突きつけてくる感じがする。
音の使い方もすごい。普段の生活音とかが妙にリアルで、その中に悪魔のうめき声が混じってくるから、余計に「えっ、今の何!?」ってなる。悪魔の声の録音テープとか、結構怖いです😨
あと、名シーンといえばやっぱり階段を逆さに降りるシーンと、首が回転するシーン。これ、ホラー映画史に残る場面だと思う。
当時は本当に観客が気絶したり、映画館から逃げ出したりしたって話も有名だし、今でも見ると背筋がぞくっとする。
結末も報われない感じがまた重い。
でも、そこがまたリアルで、人間の弱さや信仰の揺らぎ、家族の絆とかがしっかり描かれてて、ただ怖いだけじゃない。観終わったあと、ずっと心に残る作品です。
2025年6月現在
U-NEXTにて配信中





