『拷問男』(原題:Daddy’s Little Girl)は、2012年にオーストラリアで製作されたスリラー映画です。監督はクリス・サン。主演はビル・ベイカー、マイケル・トムソン、アリーラ・ジャクエスなど。
物語の主人公はデレクという男性。彼は離婚して一人で娘を育てているシングルファーザーです。
ある日、最愛の娘が何者かに殺害されてしまい、デレクは絶望の淵に立たされます。
警察の捜査は進展せず、犯人は捕まらないまま。やがてデレクは自分の手で犯人を突き止め、地下室に監禁し、壮絶な拷問による復讐を始めます。
本作は、父親の愛情と復讐心、そして人間の狂気を描きつつ、現代社会の闇や、犯罪被害者遺族の苦しみにも踏み込んでいます。
また、拷問描写が非常にリアルかつ過激で、観る人を選ぶ作品でもあります。
ジャンルとしてはスリラー、ホラー、復讐劇。社会派な側面も持ち合わせています。


感想
まず、タイトルからして「絶対ヤバい!」って思ってたけど、想像の3倍くらいエグかった。
正直、グロ耐性ない人は絶対やめた方がいい。
私もホラーとかスプラッターは結構観てきたけど、これは本当に胃がキリキリするレベル。

まず、物語の導入がすごく丁寧で、主人公のデレクと娘の関係がすごく微笑ましい。
だからこそ、娘が殺されるシーンは本当にショックだし、デレクの絶望感がめちゃくちゃ伝わってくる。「もし自分が同じ立場だったら…」って、つい感情移入してしまう。
で、警察が全然役に立たない感じもリアル。現実でもこういう事件って、なかなか解決しないこと多いし、被害者家族のやるせなさがすごく分かる。
そこからデレクが自分で犯人を探し始める流れも、「そりゃそうなるよな」って納得できる。

で、ここからが本番。犯人を捕まえてからの拷問シーンが、とにかく容赦ない。
最初は「ちょっと痛い目にあわせる」くらいかと思ったら、全然そんなレベルじゃない。指を切断したり、歯をペンチで抜いたり、膝の皿を割ったり、最後は有刺鉄線を使ったり…。もう、どこまでやるんだ!って感じでしたね。
しかも、映像が生々しいから、観てて本当に痛みが伝わってくる。
でもね、不思議と「やりすぎだろ!」って思えないんだよ。だって犯人が本当に最低なヤツで、全然同情できない。
むしろ「もっとやれ!」って気持ちになっちゃう自分がいて、ちょっと怖かった笑い泣き
復讐って本来は肯定しちゃいけないんだけど、この映画は「親としての気持ち」を徹底的に描いてるから、つい感情移入してしまう。

あと、拷問シーンだけじゃなくて、デレクの葛藤や苦しみもちゃんと描かれてるのが良かった。
復讐しても娘は戻ってこないし、自分の手を血で汚してしまった後の虚しさとか、家族との関係の崩壊とか、そういう部分もリアルだった。
特に、母親とのやりとりとか、弟が犯人だったっていう展開は、観てて本当に胸が痛くなった。

社会的なテーマも結構盛り込まれてて、「性犯罪者への刑罰の軽さ」とか「再犯率の高さ」とか、現実社会の問題提起も感じる。
ラストも決してスッキリ終わらないし、観終わった後にいろいろ考えさせられる映画だった。
とはいえ、やっぱりこの映画は人を選ぶと思う。グロ耐性ない人は絶対無理だし、観てて気分が悪くなる人も多いはず。
でも、「復讐とは何か」「家族を守るとはどういうことか」みたいなテーマに興味がある人や、重い映画が好きな人には刺さると思う。
自分としては、観て良かったけど、もう一回観る勇気はないかな。
でも、こういう映画があることで、社会の闇や人間の感情の複雑さについて考えるきっかけになるのは間違いない。

『拷問男』は、単なるグロ映画じゃなくて、復讐や家族愛、社会問題までしっかり描いた重厚な作品。観るには覚悟がいるけど、心に残る映画を探している人にはオススメ。
ただし、グロ描写には本当に注意!観終わった後、しばらく放心状態になることは覚悟しておいてください。

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