以前も紹介したことがある大好きな成瀬シリーズがとうとう最終巻となりました。

前巻、成瀬があまり出てこなくて少し寂しかったのですが、今回は成瀬てんこ盛りです。

「京都を極める」という成瀬の挑戦(?)を軸展開するので京都の名所が盛りだくさんで、成瀬ワールドに引き込まれた新しい友人たちとの出会いが、青春度をアップさせてます。

この新たに加わった人物たちも親近感があっていい感じなんです。

好きな男の子と同じ大学に行こうとおもって京大を受けて合格したら、その好きな人は東大に行っちゃっていたという成瀬と同じ理学部女子の坪井さんとか

京大構内の木陰で、こたつを囲んで鍋をやっちゃってる達磨研究会の会長は、女子と話をするのが苦手だけど、和装を着て黒髪の乙女を求めてるし

同サークルに入った北白川出身の梅谷君のお父さんなんかは、直接は出てきていないし成瀬との交流もないのだけど、京大出身で森見氏の大ファンで小説もエッセイも全て揃え森見氏を極めているなんて、私のことかと思っちゃいました(笑)

北野天満宮で出会った簿記系YouTuberの「ぼきののかちゃん」(立命館)なんて、会計士としてたまりませんね。

高校の時にかるた大会で出会った広島出身の西浦君(大学名は出てなかったが、高野に住んでて和食文化を学んでいるから京都府立大?)もちゃんと出てきて純真な青春してるし、鳩居堂のレターセットなんて渋すぎます

最初は島崎ちゃんしか友人がいなかった成瀬が、これまで出逢ってきた多くの友人・知人たちに迎えられる大団円はぐっとくるものがありました。

表紙のイラストもいいですね。入学式の和装なのですが、勝手に成瀬に重ねて思い浮かべていた女の子と似てて可愛いです。
扉絵でけん玉している姿もけん玉検定二級保持者の私としては嬉しい限りです。

最高すぎる物語。これで、シリーズ完結というのが寂しすぎます(>_<)

 

 

こんにちは、世界旅行会計士の澤村です。

 

トルクメニスタンの動画をこちらで紹介するのが漏れていたので、改めてご紹介

 

独裁国家や地獄の門という切り口で紹介されることが多い同国ですが、行ってみるとそれ以外にも非常に面白い国でした。

 

トルクメニスタンの市民生活が垣間見られるモールやレストラン、バザールの様子

 

中央アジアの歴史ロマンが存分に味わえる世界遺産、メルブ遺跡とニサ遺跡

 

イスラム圏であることを再認識させる美しいモスク

 

伝統的なダンス劇と、それに交じって踊り狂うM&A会計士

 

2時間を超える超大作になっていますが、万博でトルクメニスタンに興味を持った方にも超おススメです!

 

 

 

お久しぶりです。M&A会計士の澤村です。

 

夏にいったトルクメニスタンで民族衣装着てはっちゃけている動画をアップしたばかりですが、母校を巡るM&Aニュースが飛び込んできたので、久しぶりにまじめに本件について解説したいと思います。

 

京都の学校法人ノートルダム女学院が運営する小中高学校事業を同じく京都の洛星中高等学校を運営する学校法人ヴィアトール学園に移管するというこちらのニュースです。

 

https://www.sankei.com/article/20251023-YVQSX24IHNNJTADTL3XIH3RKBY/

 

今朝、京都新聞がすっぱ抜いていたのですが、正式発表されました。

ノートルダムというと京都の名門女子大学であるノートルダム女子大学を運営しているのですが、少子化と女子大離れの流れを受けてその大学部門の新規募集を停止するという発表がこの春に出されたばかりですが、付属の小中高学校を同じく京都の名門男子校である洛星中高等学校を運営するヴィアトール学園に小中高を事業譲渡するとの発表です。

名門女子校が名門男子校に統合されるとのことで一部では共学化になるのか?との疑問もあったようですが、あくまで学校自体はそれぞれで運営される予定とのこと。

 

で、M&A業界の人ならまず浮かぶのが「学校法人ってM&Aできたっけ?」という疑問です。この疑問がちゃんと浮かんだ人はちゃんと勉強している人かと思います。というのも、学校法人というのは株式会社などとは違って、オーナーがいないんです。

株式会社であれば、オーナーが所有するその株式を譲渡することで経営権を移す代わりに、譲渡対価を得ることができます。しかしながら、学校法人は持分という概念がなくオーナー自体が存在しないのです。なので、株式会社のような形での持分譲渡によるM&Aは実施できません。

じゃあ、学校法人ではM&Aできないのか?というとそういうわけではありません。方法としては、学校法人同士の合併か、今回のような事業譲渡であれば実施可能です。今回のケースは、新規募集停止した大学事業は既存学生が卒業するまでは学校法人ノートダム女学院に残し、小中高学校事業だけをヴィアトール学園に譲渡するという形を取っています。

株式譲渡などの持分譲渡型のM&Aと事業譲渡の違いは、法人全体を譲渡する必要はないことと、譲渡対価は法人に入ってくるという点があります。

具体的な譲渡対象範囲や譲渡対価がどうなるかは今回発表されていないようですが、学校法人は公的な存在でもあることから財務の公開が義務付けられており事業譲渡が終了した年次の決算書をみればわかることになるでしょう。

ちなみに学校法人ノートルダム女学院の決算の状況はこちらから見れます。学生減でPLは厳しいようですが、BSのほうはまだ余裕があるようで、BSの余裕があるうちに今回の決断を行ったのかと推測されます。

 

https://www.notredame.ac.jp/nd/hojin/zaimu/

 

あと余談ですが、本件で特徴的なのがそれぞれの運営母体的な意味合いがあるカトリック教会の意向が強く絡んでいることですね。本件発表と同時にカトリック教会が声明を出しています。

 

カトリック教会京都司教区による今回の事業譲渡に関するメッセージ

 

https://www.notredame.ac.jp/nd/hojin/wp-content/uploads/sites/12/2025/10/4ff91dcbca5fd573e733fd1e116e0059.pdf

 

さらにいうと、ヴィアトール学園側も去年運営母体であったカトリックの一派であるヴィアトール教会が日本を撤退していているという影響しているのかと推測されます。

 

カトリック教会京都司教区のヴィアトール協会の日本撤退に関する関するお知らせ

 

https://www.kyoto-catholic.net/_files/ugd/8117f0_0dcc8e39ade34c5295670eee67109ca8.pdf

 

あと今回の記者会見に、元GCAの佐山さんが出ているのも面白いところですね。同氏は洛星OBでかつ現在理事を務められているので、本件に深くかかわられたのかと思います。