お久しぶりです。M&A会計士の澤村です。
今日は早くも大晦日ということで、年末恒例となりましたM&A仲介業界の重大ニュースを発表したいと思います。
のれん非償却の議論とか、ミニマムタックス税制の強化とか、M&A仲介に資格制度導入とか業界に影響する話題もありますが、いずれも現時点では未確定で来年以降のテーマになりますので、今回はあくまで業界内の動きに限定したニュースを取り上げたいと思います。
今年前半は、昨年業界を騒がせた「不適切な買い手」問題の余波ともいえる業界再編のニュースが多かったですね。
まずは、1月のM&A DXに対する行政処分のニュース
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA24BVD0U5A120C2000000/
不適切な買い手であると認識しながら仲介を進めたということで、中小企業庁における「M&A支援機関」登録がなされたこの事件。年明け早々、業界に激震が走りましたね。
今のところ、M&A仲介業自体は許認可がなくてもできるビジネスですので、処分されたからと言って事業ができなくなるというわけではないものの、対外的な信用が大きく毀損する形となりました。
その後同社はどうなるのかと注目していたら、なんと7月にIT系の上場企業であるfonfunが一部出資するという形になりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000061922.html
次の大きなニュースは、3月のペアキャピタルがIT系の上場会社であるヒューマンクリエイションホールディングスに買収されたニュースですね。
昨年の重大ニュースで同社のTPM上場廃止と、ヒューマンクリエイションホールディングスとの業務提携のお話まで取り上げていたのですが、完全子会社化という形になりました。
https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20250314/20250313593590.pdf
譲渡価格と株主構成まで開示されてますので、いろいろ計算された方も多かったのではないでしょうか?ちなみに、有価証券報告書で確認したところ、のれんは約8億円だったようです。
さらに驚いたのが、同社はHCフィナンシャル・アドバイザーという名前に社名変更されたのちに、8月に今度はGrowthixの仲介部門を事業譲受しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000075467.html
こちらは、譲受の開示はあるものの、対価やのれん等の記載はなかったので、あまり重要性のある金額にはならなかったようです。
あと、昨年末にチェンジホールディングスにFUNDBOOKが買収された時の社長であった森山智樹さんが、7月にCUCとマネーフォワードの出資を得て医療ヘルスケア特化のM&A仲介会社「株式会社シーユーシー・アドバイザリー・パートナーズ」を設立したニュースもびっくりしました。
https://www.cuc-jpn.com/wp/wp-content/uploads/2025/07/CUC_20250707_release_CUCAP.pdf
業界再編という規模ではないようですが、古参の仲介会社である経営承継支援が、11月にソニー生命と業務資本提携に向けた基本合意を結んだというニュースも発表されています。生保系の資本提携って初めてじゃないでしょうか?
同社は、三井住友信託銀行の出資も受けているため、三井住友信託とソニー生命の出資を受けているという信用力は業界に対する不信感が高まってきている中、なかなかの強みになるのものと思われます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000396.000003638.html
上場仲介会社関係の話題としては、
M&Aキャピタルパートナーズがその退職者に対して要求する競業避止義務や違約ペナルティが公序良俗に反して無効だとされた訴訟も話題になっていましたね。同社に限らず大手は程度の差はあれ退職者に対して似たような誓約書の提出を求めていましたから、影響は大きいでしょうね
https://diamond.jp/articles/-/372650
ちなみに、同社は現金ため込みすぎだとアクティビストから言われて株主提案を受けるニュースなども話題になっていました。
https://www.ma-cp.com/pdf_files/202511191730461574103484.pdf
あと、謎に「M&A総研ホールディングス」が、来年から社名を「クオンツ総研ホールディングス」に変更するニュースも出ていましたね。
https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20251121/20251121507591.pdf
最後、業界最大手の日本M&Aセンターに関するニュースとして、
同社代表の三宅さんによる「LETTER FROM Miyake」の発行は外せないですね。
このレターは、M&A仲介協会改めM&A支援機関協会の代表理事に返り咲いた三宅さんがその会員向けに発信しているメールなのですが、センターで三宅さんが社内向けに発信していた「LETTER OF P」とほぼ同じ構成と熱量で書かれているので、脳内に三宅さんの声で再生される上に、営業会議のあの空気まで蘇ってくるとセンター卒業生界隈で非常に話題になっていました(笑)
ざっとこんなところでしょうか。
他にも今年こんなことあったぞ!とかいうのがあれば、コメントください!
それでは、来年もよろしくお願いします。
良いお年を!