「相葉さん…これから俺の言う事を信じて欲しい。」
松本は、いきなり本題を話す事にした。
「分かった。俺、信じるよ。」
相葉は、躊躇無く答えた。
「一旦、大野さんの容疑が濃くなる様に
出来ないかな?」
「必ず、逆転できる。容疑を覆す策があるんだ」
松本は、堰を切ったようにイッキに言葉を吐いた。
「…今より容疑が濃くなる様にするには
どうすればいいの?」
相葉は、?の表情で考え込む。
「相手は、強請ってくるんだから…」
「どうしても知られたくない秘密を知られた?」
そんなんじゃダメだ!
相葉は思考回路をリセットするように、頭を振った。
最終的に犯人ではないのだから…
色濃い動機はない方が良い。
あるのは、状況証拠だけ。
それが一番良いのだ!
