自閉症スペクトラム・中度知的障害の

6歳の女の子を育てている

精神疾患を持つ母親の日常ですクローバー



最近、全力で頑張らない

ことを心がけています。


20代の頃の私は全力で頑張っているのに

その自覚がなく、私は駄目な人間だから

もっと頑張らなきゃ人一倍努力しなきゃと

自分を追い詰めていました。


その結果、過敏性腸症候群になりました。


毎日の激しい腹痛は恐怖でしかなく

生きるというのは苦しいことだと

思っていました。



自己理解、疾病理解が進んだ

最近になってやっと私は自分の人生を

歩み出したような気がしています。


今思えば、20代の頃の私は暗闇で
ただもがいているような状態でした。


ソクラテスの言葉で
勉学は光であり、無学は闇である
というものがありますが

自分の状態を知るために学び
苦しみの原因を突き詰めるということは

暗闇を照らす一筋の光のようなもの
だと思いました。


ヘレン・ケラーといえば
井戸の水に触れた時に
サリバン先生が手のひらに何度も
指文字で『ウォーター』と綴り

それを理解したことで世界が広がった
というエピソードで有名ですが

ヘレン・ケラーはサリバン先生が
来てすぐに手遊びとして30近い単語を
指文字で覚えたそうです。

ただそれが、何を指すのかが曖昧で
言葉の仕組みを理解していなかった
ということでした。

井戸水をヘレン・ケラーの片方の手に
注ぎながら、もう片方の手に指文字で
『ウォーター』と何度も綴ることで

体験を通して指文字の意味するところを
理解したということらしいです。


このエピソードで重要なのは前提条件
として、知識(指文字で覚えていた単語)
があったということだと思いました。

体験だけでは、今自分に
何が起こっているのか分かりません。

その時は理解出来なくても
『知っておく』ということは

体験を伴った時、理解に繋がるための
必要条件なのではないかと思いました。


変化を望むなら『知る』ということは
必要不可欠なものだと思っています。

自分を知るということは自分の限界を
知るということでもあります。

何が出来て何が出来ないのか

何が心地よくて何が不快なのか

何にとらわれていて
何に心が乱されるのか

自分を知ることで適した環境に
身を置くことも可能になります。

それが難しい場合でも
自分の状態を把握していれば
最悪の事態を回避することは
出来ると思います。

自分の限界を知ることで
自分をセーブすることも可能になります。

自分の限界はここだから
これ以上頑張ると潰れるかもしれない

先々を考えると
このペース配分では続かない

ということが分かるようになります。


こももちゃんの育児もそうですが


100%の力を出していたら

何でも長続きしません。


余裕のない状態ではすぐに限界がきて

燃え尽きてしまいます。


そして、うまくいかなかったという

結果だけを見て自己嫌悪に陥ります。


駄目な自分は人一倍努力しなきゃ

過剰な努力

限界

うまくいかない・心身の不調

自己嫌悪・自己肯定感低下


この、無限ループが続きます。



だから私は、長期スパンで

考えなければならないものについては

全力で頑張らないことにしています。


全力を出せるのは一瞬です。



障害児育児には

イレギュラーがつきものです。


いくら余裕をもって

育児をしたいと思っても


頼れる人がいなかったり


周囲の無理解や自己責任論に心が折れて

ひとりで抱えこんでしまったり


睡眠障害や行動障害で

心身共に疲弊してしまったり


否が応でも限界を超えてしまうことが

多々あると思います。


最近ブログを読んでいると

頑張りすぎてしんどくなってしまった

ブロ友さんが複数名おられて心配です。


悪いことはずっとは続かないので

自分を責めずにゆっくり休んでほしい

と思いました。






最後まで読んでくださり

ありがとうございましたクローバー