自分には性格が真逆の姉がいる。



姉とは9つ離れているため、子供のころは憧れの存在であった。その反面、怖い人でもあった。やんちゃだった私は、姉がいないときを狙って部屋に忍び込みいたずらをしまくっていた。見つかって怒られる。それでも、いろんなところへ遊びに連れて行ってもらえた。あまり記憶はないが楽しかったのを覚えている。






自分は小学生になり、姉が中学生を卒業するころ・・・あまり相手をしてくれないようになっていた。姉も友達と遊ぶ方が楽しかったのだろう。






ある日、姉が原付バイクで事故をした。あごを何針も縫うほどの傷だった。その後遺症で今でも口を大きく開けると、あごが「カクッ」といがんでしまう。そこまでは、まだ若気のいたりで良かったのだろう。
この時、すでに姉はシンナーという悲劇への道を歩んでいた。この先、家族を苦しめることになるとも思わずに・・・。







自分が小学2年生の終わりが近づいたころ、他府県に転校しなければならなくなった。一方、姉は祖母のもとで暮らしていたので、そのまま残った。
そして4年生になり戻ってきたが、やはり姉は相手をしてくれるどころか友達と遊びに行ったきり、会うことはなかった。その分、自分も友達と遊んだ。自分と姉の間に出来た空白が大きくなっていった。






やがて自分も中学生になり、おませさんになった。そして姉も、たまにしか会わなかったがいつもキレイで可愛かった。姉との交流は無いものの、やっぱり憧れの存在だった。自分も恋愛をするようになり、外に遊びに出かけることも増えた。すると姉から遊びに連れて行ってくれるようになった。すごく嬉しかった。





いつも姉が遊びに連れて行ってくれる日は、朝からルンルンしていた。迎えに来てくれて、いろんな所へ連れて行ってくれる。自分も、お姉さんになれた気分がした。だが会う度、姉はどこかおかしくなっているような気がした。





ある日、用意が出来て姉を待っていたが、いつまでたっても姉は迎えに来てくれない。気になり、姉に電話をかけると、姉の彼氏が出た。

   「お姉ちゃん、寝坊してしまって用意が出来てないから先に二人で遊びに行こうか?」

早く遊びに出かけたかった自分は二つ返事で「行く~♪」と答えた。





もう外はすっかり暗くなっていた。姉を待つ間、遊びに行くといっても遠出は出来ないので、あまり動かず車の中でお話をしながら時間をつぶした。2時間ほど経ち、姉の用意ができたらしい。そのまま3人で遊びに出掛けた。







..........数日後


姉と暮らしている祖母から電話がなった。

「あんた!今すぐ来て!○○(姉)の部屋に”変なもの”あんねん!あんた確認できるか?!」

すぐに向かった。
嫌な予感と共に心臓がドクドクなる。
『やっぱり姉はおかしいのか?』
『もしかして・・・』
『あの姉の彼氏も変だったような』

いろんなことが頭の中をぐるぐる駆け巡った。










すごく良いところですが・・・今日はこの辺で(;´▽`A``スミマセン


次回は”変なもの”の正体について書きます。
いつ書くか分かりませんがww




bye~