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坊っちゃん (新潮文庫)
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半年前、九州大学で教鞭をとる言語学の先生の話を聞く機会があった。その先生は日本で日本の大学院の進学を目指す留学生に対して大学院入試対策の指導を福岡市内にある日本語学校で行なっているらしかった。
その先生の話の中で面白かったのは、
「中国の大学では「村上春樹」なんて研究し尽くされていて、今の日本の大学院を目指す中国人留学生は「夏目漱石」を研究する傾向にある。」
という話である。
その時に、ある日本文学評論家の本の中で、
「現代の日本の大学では「夏目漱石」なんて研究し尽くされている。」
という記述を思い出して、なんとなく言葉にできない複雑な思いがこみ上げてきたのを鮮明に覚えている。
また、「夏目漱石」でもう一つ思い出したことがある。日本文学を研究されている大学の先生の言葉である。
「「坊ちゃん」の主人公は右利きか左利きかを知っていますか。よく読んでみてください。左利きであるという記述があります。こういう読み方をするのが文学研究なのです。」
実際に私は「坊ちゃん」を読み直してみたら、主人公が左利きであるという記述を見つけた。
日本文学を勉強する留学生も「坊ちゃん」が左利きであるという記述を探すのかなと思った。
