「ある阿呆」の考察 -34ページ目

「ある阿呆」の考察

明治大学商学部卒。
農業、日本語教育を生業とする。
日々感じていることを表現してみたいということで
稚拙な文章を書いています。

 昨日、福岡市中央区(福岡市の中心的な区)に行く機会があった。

 

 ついでに、アクロス福岡(コンサートホール、飲食店や会議室などがある複合施設)の中にある「こくさいひろば」というその名の通り外国の人と交流をする場所に行った。

 

 中国人で中国の漫画雑誌で漫画を描いている友人に会うために訪れたのだが、姿が見えなかった。職員の人に彼のことを聞いても「最近は来てない」とのこと。

 

 無駄足だったと思った瞬間、強い目線を感じた。その目線の方を見るとラテン系と思われる男性がいた。

 

 私は彼が日本人と話したいのだろうと思ったので、私から彼に声をかけた。「何をしてるんですか。」と。

すると彼は「あなたには関係ない。」とつっけんどんな態度をとった。

 

 よく話を聞いてみると私が「こんにちは」という挨拶をしなかったのに腹を立てたらしかった。

 

 私は素直に謝り、「どこの国のご出身ですか。」と彼に尋ねた。彼は「キューバ。」と答え、すぐさま「あなた、キューバのこと、知ってる。」と私に尋ねて来たので、「勿論、知ってますよ。」と私は答えた後、世界史で勉強したキューバの歴史を彼に語った。

 

 すると彼は機嫌を直し、嬉しそうに自分の故郷であるキューバのことを私に怒涛のごとく話し始めた。私が口を挟む余地もないほどに。

 

 1時間近く、彼自身のこととキューバのことをただひたすら聞いていたのでかなり疲れた。

 

 私は「ごめんなさい、この後用事がある。」と言った。すると、彼は大きな手を差し出し、私と強い握手をした後、「あなたは素晴らしい日本人だ。」と私はお褒めの言葉をいただいた。

 

 大変疲れる体験だったが、受験のために勉強した世界史の知識を話しただけで、あれだけ喜んでもらえるならよかったと思った。私は世界史の勉強をもっとしようと決意し、帰途えとついた。