両親が
早くなくなって
おばさんの家に
あずけられてる
サチオくん
私の学級に転入
朝の一時間目
みんなの前に立たせて
「コジマ サチオくんです
今日から
みんなの友達だよ」

するとサチオくん
堂々と
明るく
大きな声で
「ぼく コジマ サチオです
よろしゅうたのみます」

サチオくんが
来てから
学級がいっそう
明るくなりました
たった三か月で
また遠くへ
転校
風のように来て
風のように去る
明るく
さわやかな風

「よろしゅうたのみます」
その姿が
いまでも
忘れられません
𠮷岡たすく先生
arrange
macolna