子供の頃

母と弟と 

年に何度か 

母の故郷に

帰ってた

 

大阪から 

兵庫の田舎の村

 何時間も 

鈍行に乗って...

 

車窓から見える 

いろんな風景

 

ほとんどが 

田んぼ 山

ずっと見てた

なつかしい

 

ローカル線の汽車に

乗り換える

今でも煙のにおい 

覚えてる

 

夕暮れ時

ひと駅 ひと駅

止まる

ドアは手動

 

田舎の駅 

しーん

田舎の

なつかしいにおい

 

「久しぶりに

おじいちゃん 

おばあちゃん

おっちゃん 

おばちゃん

いとこたちに 

会える

母のふるさとに 

会える」

 

胸が 

きゅんとなった

 

今では

新幹線 飛行機

高速道路...

旅の心 

あんまり

感じられへん

 

旅って 

そこに着くまでの時間が

旅やって思うねん