不安神経症のお姑さん

不安神経症のお姑さん

心の病気…『不安神経症、パニック障害』になってしまった、お姑さんとの治療日記です。

と言っても、そんなに暗い毎日ではなく、おかしな事もおこる、治療日記なので気軽に見て頂けたらと、思っています♪

Amebaでブログを始めよう!

そんなこんなで、一人で近所のスーパーへ、おっかなびっくりではあるが、

行かれるようになったお母さん。

ほぼ毎日、おつかいに行くようになって1ヶ月が経った頃、神様の仕業で、

また1つ出来なかった事を克服する事が出来た。


その「神様の仕業」とは、、、


なんと、前歯がかけたのだ!

それもちょっとどころではなく、前歯1本約半分!

マスクをしていないと、恥ずかしいと感じるくらい。

歯科医院へ行かなくちゃ、どーにもならない。


しかし、「不安神経症」のお母さんの出来ない事リストに、この「歯科医院へ行く事」ももちろん入っている。

「痛いから嫌だ」というシンプルな理由もあるが、

美容院もだが、あの電動で倒れるイスが、お母さんの敵である。

「不安神経症」の症状として、「強いめまい」を起こしているお母さんにとっては、

あの電動イスは、拷問と同じ。ずーと仰向けのままでいる事も嫌だが、

治療後にグーっと起こされる事にも問題がある。

なんせ、自宅でも朝起きた時に、普通にムクっと起き上がれないのだから。


しかし、前歯のかけた状態でいつまでも過ごせるわけもなく、覚悟を決めたお母さん。


たまたま自宅から歩いて5分以内に新しい歯科医院が出来たばっかりで、

内装も、昔の歯科医院と違って、明るく、サロンのようなおしゃれ感!

主人の実家へ遊びに行くたびに目に入っていた歯科医院だったので、

私はその歯科医院をお母さんに勧めた。


不安で不安で、緊張マックスでも、お母さんはその歯科医院へ、なんと一人で行ったのだ。

帰宅後、お母さんは電話をかけてきた。


「不安神経症という病気だと、受付で話しをして、先生にも話したの、、そしたら、先生が

「辛かったんですねぇ、大丈夫ですよ、状況を見ながら治療していきましょうね」と言ってくれたの

だから、横になる時も、起きる時も、歯科助手さんが「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」って聞いてくれたり、手をとってくれたりしてくれたから、なんか少し安心できた。私、ハイシャ1人で行かれたねぇ(笑)」


と、お母さんから報告。


「今まで、ハイシャに行かれなかった自分をどう思う?」と私が聞くと、


「なんだったのだろう・・・でも、まだ緊張と不安はあるけど、、、でも通えそう」とお母さん。


「良かったね~ぇ♪じゃぁ、前歯以外にも、虫歯があるんだから、この際全部治してもらいなね♪」

と、私が言うと

「うん、どこまで出来るかわからないけど、先生も、「全部キレイにしましょうね」と言ってたから、うん、、やれるだけ通ってみる・・・ていうか、通わなきゃだね、、、」

と、お母さんから前向きぎみのセリフが出てきた。


そして2人で笑ったのが


「神様の意地悪?それとも背中を押してくれたのかな?お母さんが出来ない事を克服していくクエストを用意してくれたのかもね(笑)」

と、私が言うと


「そーかもね、自分の力じゃ絶対にハイシャになんて行かなかったから、神様がワザと前歯折ったのかもね(笑) 前歯が折れたおかげで、行かれなかったハイシャに行かれて、少し自信がついたわ(笑)」

と、お母さん(o^―^o)


こうして、全く予定がない日々を送っていたお母さんの日常に、「予定」が出来たのだ。

歯科医院へ治療の為、通うという「予定」が出来た♪


そして、お母さんは途中で挫折する事なく、この歯科医院通いを、完治の最後までやりきったのだった。