2012年の初詣では、厄除けのお守りを買った。
日本にいると分かったあたりからは、帰り道の神社でお参りするようになった。
どちらも、ジョーさんのことを考えてたからだ。
繰り返しになるが、ジョーさんの話を疑うつもりもないし、信じるつもりもない。
ただ、これ以上悪いことが起きて欲しくなかった。
ジョーさんの厄払いのつもりで、自分の厄払いをしたかったんだと思う。
ジョーさんの生活が安定すれば、私も安定するのだ。
それは間違いない。
母親の命日と誕生日を過ぎて、5月に入ったころから、
自分がどうするべきか分からなくなってきた。
帰ってくるのかどうかもわからない。
連絡もしてくれない。
今の状況は、私からお金を取るだけ取って、逃亡しているようなものだと思う。
ジョーさんに持たせているのは私の携帯だ。
簡単に解約したり番号を変えたりできないから繋がるだけ。
預かったロレックスは、ジョーさんが頑張るモチベーションになっているらしい。
では、私は?
私はなにをモチベーションに頑張ればいいの?
ジョーさんという縛りは、もう解きたい。
半ばやけくそで出会いを探した。
遊びでもかまわない。
かまってくれる人がほしかった。
とあるSNSがきっかけだった。
プロフィールにある写真は、かわいい猫の写真だった。
SNSのメールを通して、お互いに飼っている猫の話をした。
仲良くなるのに時間はかからなかった。
メールの文面も、かわいらしかった。
いつも私を気遣ってくれるのが分かる。
優しいひとだと思った。
それが、ダイスケくんだ。