映画『吉祥寺の朝日奈くん』 | 『もの想い』macoto

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吉祥寺の朝日奈くん  (2011年)



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2011年12月4日吉祥寺バウスシアターにて



映画ストーリー


吉祥寺に住んでいる25歳の朝日奈ヒナタ(桐山漣)は


役者の夢をあきらめてバイトも店が閉店して失業中だった。


そんな朝日奈くんの前にひとりの女性があらわれた。


山田真野(星野真里)。上から読んでも下から読んでもヤマダマヤ。


そんな真野に恋をした朝日奈くんは彼女のバイトしているカフェに


推理小説を片手に通いつめているのだった。


ある日、そのカフェで若いカップルが揉めたのをきっかけに


朝日奈くんは真野と急接近するが、すぐに彼女は人妻と知り


幼い女の子の母だと知らされるが・・・。


いつも恋も夢も途中で終わってしまう朝日奈くんだけど、


真野には特別なものを感じてゆく恋の結末には


予想もつかない展開が待っていた・・・。





カチンコ感想


つい最近読んでハマった『百瀬、こっちを向いて。』の


中田永一による原作恋愛小説を映画化した作品で、


同名タイトルの短編『吉祥寺の朝日奈くん』ですが、


活字の苦手な若い世代でも読みやすくて面白い作家で


書店員がこぞって絶賛するくらいの巧いストーリーを描く。


macotoもその読みやすさと意外性のある展開にハマって


『吉祥寺の朝日奈くん』も当然、読んでいました。


そんななかで先日、映画化されたとテレビで紹介されていて


早速、小説内にも登場する吉祥寺バウスシアターで


上映しているということで足を運びました^^


情景描写も巧い中田永一さんの作品のなかでも


吉祥寺を舞台にmacotoもよく知っている風景や場所が


映画ではどう表現されているか注目していましたが、


とても吉祥寺の街の魅力を引き出していて


キャラクターイメージもそんなに違和感を感じないキャスト


特に主役の二人(桐山さん星野さん)はぴったりな役柄。


多少、原作とは一致しない所があっても演技でカバーして


原作を読んでいると台詞回しもほぼ忠実で絶妙な会話が


映画でも楽しめました。


もちろん原作を読んでいない人にとっては中田ワールドに


最後の方の意外な展開のインパクトは大だと思います^^




それにしても吉祥寺バウスシアターは約50席の


小さい映画館でしたが、とても味のある映画館でした^^


シネコンばかりの映画館が多い時代だからこそ


こういう味のある映画館はいつまでも残って欲しいですね。


斉藤和義さんの「空に星が綺麗~悲しい吉祥寺~」も


映画主題歌としてマッチしていました☆



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