情けは人の為ならず | 『もの想い』macoto

『もの想い』macoto

詩人・エッセイストmacotoの作品を綴っています。
オリジナル作品の著作権はmacotoにあり、無断で他媒体などに掲載・転載・使用などは禁じております。
Copyright© macoto All Rights Reserved. since2009.02.02.



「情けは人の為ならず」


結局最後は自分の為です


だけど自分の為だっていいじゃない




めぐり巡って返ってくるって


見返り求めたっていいじゃない




他人に情けをかけられないより


情けを持ってるならいいじゃない


めぐり巡って誰かのためにも


きっとなってるんじゃないの




近頃じゃ新解釈として


他人に情けをかけて助けることは


最終的にはその人の為にならない


そんな風に捉える人も多いんだって




たとえば発展途上国の人に


一時的に食べ物を与えたとする


その場では空腹をしのぎ命を繋ぐけど


食べ物を与えるのを止めれば


また空腹にあえぎ苦しむんじゃない




また食べ物を永遠に与え続けたとしたら


その人は生きるために自ら働いたり


知恵を絞ったりしなくなるんじゃない




そういう場合はまさに新解釈の


「情けは他人(ひと)の為ならず」


となるんだろうけどね




それでも命を繋げられたとして


そこから何かが生まれるのなら


その情けもまた無駄じゃないよね




たとえば発展途上国の人に


お米とか穀物の作り方だったり


道具や機械など与えて教えれば


自分たちで食べ物を作ったり


それを売って生活できるでしょ




きっとその人たちは


その情けを有難く感謝して


いつか恩返ししたいと思うんじゃない




どんな情けだとしても


情けを持たぬ「情けない人」


そんな風にはなりたくないよ




他人の為だとか自分の為だとか


あれこれ考えるよりも先に


どういう「情け」をかけるのが


相手の為や自分の為なのかを


考えて行動できるようになりたいな




きっと この世の中には


なんの役にも立たないものなんて


ないんじゃないかなぁ…






Copyright macoto All Rights Reserved.