死を想う | 『もの想い』macoto

『もの想い』macoto

詩人・エッセイストmacotoの作品を綴っています。
オリジナル作品の著作権はmacotoにあり、無断で他媒体などに掲載・転載・使用などは禁じております。
Copyright© macoto All Rights Reserved. since2009.02.02.

 

 

自分の人生の最後を

 

選べる人は幸せなのかもしれない

 

たいていの人は

 

自分がどんな風に死ぬかなんて選べない

 

死を想うことすらしない人も多いから

 

いざ自分が死に直面したときに

 

慌ててもがいて苦しんで恐怖に足がすくんでしまう

 

 

 

もちろん自分の人生なんだけど

 

死に方を自分で決めて 自分で殺すことは

 

他の人を殺すのと同じで 人殺しです

 

自殺をするなとは言えませんが

 

あなた一人だけの命ではないということは忘れないで…

 

 

 

人は命を授かるときにも自分では選べない

 

いつの時代に生まれ どこの国に生まれ

 

どんな親の元に生まれるかは宿命なのでしょう

 

だから死を迎える時期も自分では選べないのでしょう

 

 

 

自分で自分の命を絶つということは

 

受け継がれてきた幾千の命を殺すこと

 

一度に何千・何万の命を絶つのと同じこと

 

とても傲慢で自分勝手な行為だと思います

 

 

 

どんなに苦しくてもその苦しみは続きません

 

 

 

自分がどういう風に死を迎えたいかを想うこと

 

人間 誰しもいずれ迎える 死というものに

 

いかに向き合い 受け入れる準備をしたとしても

 

死を直面にしたときの恐怖は計り知れないもの

 

 

 

ただ 日頃から 死は必ず来るもの

 

その死を迎えるために どういまを生きてゆくのか

 

死を想うことで 自分の人生を生きるための

 

気力が生まれるような気がしてならない

 

 

 

 

 

「死を想うことは 生を想うこと」

 

 

 

 

 

人は死を想うことにより限られた人生を知り

 

自分に残された人生をどう生きてゆくのか

 

残された時間をどう活かすのかを考えるのでしょう

 

 

 

 

 

Copyright macoto All Rights Reserved.

 

 

200909232141エッセイ『もの想い』

 


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

死は命あるものにとっては

とても身近にある存在…

その存在を認めることから

自分の生き方を考えよう

 

そこからなにか大切なものが

みえてくることもあるはず

 

※2020年7月18日追記

 

俳優の三浦春馬さんが死亡したと

ニュースで知りました。

自殺の可能性が高いということ。

なにも言葉が出ませんでした。

 

「恋空」や「14才の母」などで

彼の演技に引き込まれ、我が事のように

主人公に自己投影をして泣きました。

そんな彼がなぜ死んでしまったのか。

もう本当のことは本人にしかわかりません。

 

彼だけでなく人ひとりの影響力は大きいです。

ここまで一歩踏みとどまっていた誰かの

背中を押してしまうことすらありえます。

まずはあなたの心を守ってください

彼とあなたの問題は別のものです。

わたしはあなたが心配です。

 

今夜は死についての『もの想い』を

いくつか掘り起こし、死について

読者のみなさんにも考える機会を

作ってもらえるといいなと思います。

 

三浦春馬さんのご冥福をお祈り申し上げます。

素敵な作品をいままでありがとうございました。