先日避雷針を見た時にシャープだと感じていたので期待しつつ今夜はEdgeHD1100で土星を見てみた。
今回はiOptronのAZマウントPro経緯台を初めて使用してみた。買ったのは一昨年なのだが。
AZマウントProは通常の使い方では起動後にアライメント調整を行う際にぐるっと1周するのでTOA130とかFC-100DZとかでは狭いベランダでは事故ることが予想されたので使っていなかったがEdgeHD1100ならギリギリいけそうだという予想通りなんとか完了できた。
防湿庫の一番手前にあったLavendura 40mm、Masuyama 10mm 85°、Pentax XW40mmをさっと取り出してまずはLavendura 40mmを取り付けた。そのへんので光ってる恒星でピント合わせして温度順応とかスキップして土星へ向けてみた。70倍ならファインダーなしの「だいたいあっち!」といった勘で導入できるギリギリのライン。
土星でピントを追い込んでみたところ「え?」と驚いた。キレッキレの土星が見えている。まぁ70倍だからね〜。
周りの衛星もくっきり小さな点で見えている。まぁ小さいからね〜。
次にMasuyama 10mm 85°を装着、倍率は280倍。シーイングや温度順応、光軸調整など条件が整ってないとまるでダメな見え方をする倍率のはずだ。ピントを合わせ直すと「えええっ?」と声が出た。
予想を遥かに超えたシャープさで見えている。かなり昔ではあるがMeadeLX90やCelestron C9 1/4EXで見たときの惑星の見え方の印象とは全く違い、土星本星と背景の宇宙空間との境界はスパッと切れていて土星の輪もまったく滲んでいおらず輪の影なのか土星本星を横切る黒い筋と明るい輪もしっかり区別して見えている。土星の模様もちゃんと視認でるほどコントラストも良くてまるで屈折のシャープさそのままで明るくしたような見え方だ。シーイングも極上のようで殆どゆらゆらしていないことも手伝ってか詳細まで視認しやすかった。
次にフォーマルハウトへ向けて焦点をずらしてドーナッツを見てみる。ちゃんと中心に穴のあるドーナッツになっていてドーナッツの縞々も均一だ。副鏡調整や補正板まわしの必要性を全く感じない。
次にXW40へ交換して西のアルタイル付近へ向けてみる。流石に人口200万都市の光害地なので恒星で埋め尽くされたような見え方はしないが点々の恒星が視野のあちこちで見える。微光星なら視野周辺で崩れも殆ど気にならない。
倍率が高くなってしまうのが難点だがこれだけフラットなら星空散策みたいな使い方しても見え方に違和感を感じないと思う。
恒星は肥大していて点というより滲んだ大きなギザギザ丸となり、惑星は明るいが輪郭はボヤケて見えて10mmのアイピースでは厳しい見え方。倍率落をとせばM27はとかぼやっとした星雲などが対象なら市街地でもちゃんと視認できるというのが過去の経験からのシュミカセのイメージだった。しかしEdgeHD1100はまったく次元が違った。土星もクッキリで凄かったが恒星が屈折並みにちゃんと小さく点に収束して見えたのは衝撃だった。
製造技術や品質管理の進歩なのか11インチならこれが普通なのかわからないがここまでよく見えるとは予想外だったので嬉しくなった。流石に冬は厳しいと思うので温度条件やシーイングの良い今の時期になるべくEdgeHD1100を楽しんでおきたい。
