
エンジンからカタカタ音がして気になってしょうがなかった。
エンジンの始動性も非常に悪い。
部品などを用意していたからGW中に直したいということで修理に着手した。
<修理予定>
・カタカタ音対策としてはクリアランス調整ではビクともしなかったからロッカーアームやガイドの交換など考えていたがシリンダヘッドごとNC24のものに交換する。
・始動性については恐らくキャブでは無さそうなのでコイルを交換してみる。
<実行>
とりあえずエンジン掛けようとしたところピクリとも掛からない。
トップ画像の状態のようバッテリ使い果たして充電器を繋ぎながらクランキングすること数十回、絶対おかしい。これまでも掛かりは悪かったが今回は特に悪い。
プラグを外してスパーク状態を見ると、1番シリンダは全く火花が出ない。
あれ?と、2番シリンダのプラグを見る・・・やっぱり火花は出ていない。まさか!と、3番シリンダを見ると同じく火花なし。もうこれで十分なので4番を見るのやめた。
<エンジン始動性編の予定変更>
以前は弱いながらも火花は出ていたのでIGコイルがダメかと推測していたがそうではないようだ。どれも全くスパークしないとなるとCDIかピックアップだろうということでテスターで追うが抵抗値はともかく全て通電している。ピックアップが外れてるのかとクラッチカバー外したが外見的には正常っぽい。
クランクケースはNC21、クラッチとクラッチカバーはNC30の寄せ集めエンジン。
NC21のCDIに繋ぎ変えたがダメ。NC24のCDIのコネクタをNC21に変更して繋いだら一発でエンジン始動、かなり調子良い。ハーネスがオリジナルとは違うのでどの型式の部品使ったら良いかの判断はちょっとややこしい。
始動性の悪さの原因はCDIにあったようだ。
<カタカタ音対策>
外装やタンクなど外して車体にエンジン積んだままシリンダヘッドを交換しようとしたが、どうも無理っぽい。エンジン下ろして普通に交換開始。
シリンダヘッドは以前ポート研磨したNC24のものを利用。バルブガイド打ち直したもの。カムはHRC F3用のものからNC24標準に戻す。F3用カムはオーバーラップが長いのでエンジン音の切れが無くなって面白くない。
で、今のエンジンどうなっているかというと、
ヘッドカバー:NC21
シリンダヘッド:NC24
シリンダ/クランクケース:NC21
クランク/ピストン:NC21
ミッション/クラッチ:NC30
CDI:NC24
ハーネス:NC21
キャブ:NC24
これでもちゃんと動くからホンダは偉い!
<作業結果>
エンジンの始動性もバッチリ良くなり、チョークもきっちり効き、アイドルも安定する。
暖気後ではアクセルのレスポンスも良くなり、一気に吹け上がる。
カタカタ音も消えて静かになり、排気音も一発一発の爆発音がハッキリして良い音するようになった。
いや~修理して良かった。明日は久々にNC30のエンジンを掛けてみよう。