【市議会議長祝辞】
このたび、小金井市立東中学校が創立60周年を迎えられますこと、心からお祝い申し上げます。
私にとって東中学校といえば、まず思い浮かぶのが毎年この体育館で開催される小金井市剣道選手権大会です。私自身、小学校から大学まで剣道を続けていたことから、親しみを感じています。また、若いころから熱心に剣道を続けておられる80歳代のある市民にお尋ねしたところ、同大会は昔からずっと東中学校でおこなわれてきたとのことでした。学校の公式サイトを拝見すると、目指す学校像のところで、三つあるなかの一つに「文武両道の気風あふれる学校」とあり、剣道とのつながりの深さに改めて感銘を受けました。
東中学校の記録を調べたところ、もともと砕石場(石を小さく砕く工場)だった場所に建設しており、校庭から大きな石が出たりしたため、開校当時は生徒の皆さんが体育の時間にツルハシやシャベルをもって整地作業をおこなったとありました。当時存在していた剣道部も砂利だらけの校庭で、足の裏から伝わる痛みに耐えながら稽古に励んだようです。剣道の動作の基本はすり足ですので、その痛みは相当なものだったと容易に想像できます。
さて、私自身は剣道を通して多くのことを学ばせていただいたと思っております。その一つに「打って勝つな、勝って打て」があります。大学在学当時、剣道七段の先生から教わった言葉です。
文言ひとつひとつに詳しい説明はありませんでしたが、道場の雑巾がけから始まり、試合に臨むまでの長く苦しい練習、自分自身を乗り越える毎日の挑戦、練り上げた戦略、勝負に臨む気迫の大切さといった諸々を短い言葉で表したものと私は受けとめています。練習では真正面からまっすぐに打ち込む面を徹底的に教わりました。一方で、試合の際、その場限りの小手先の技を繰り出した時には、終了後の反省会で厳しく指導されたことを覚えています。
本日は、剣道の話題を通して、私の思いを披歴させていただきました。
60周年を迎えた東中は、人で例えると還暦であり、干支(えと)が一巡して元の暦に還る還暦は「生まれ変わって新たに出発する」との意味が込められています。
本日ご臨席の皆様とともに、東中学校の新たなスタートを祝うとともに、文武両道の気風が末永く続くことを願って祝辞とさせていただきます。
※画像は参加していた市議会議員が撮ってくださいました。ありがとうございました。
