※会場におられた方々から、登壇した際の画像をたくさんいただきました。大変にありがとうございました。

 


本日は、令和6年度三宅島友好協会総会の開催、おめでとうございます。今回も、私を含め多くの市議会議員にお声掛けいただき、ありがとうございました。

数日前、新聞の投稿欄に、日本野鳥の会、自然保護室長の田尻さんという方が書いた記事が載っていました。タイトルは「お皿の上の生物多様性」です。

この方は、調査のため、大型連休を使って三宅島へ行ったそうです。
屋外では鳥たちの暮らしに合わせて調査するため、夜になると島に帰ってくるカンムリウミスズメの調査を、夜を徹しておこない、日の出前のごく短い時間くらいしかさえずらないアカコッコの調査は午前3時から開始ということで、体力的にはかなりハードだったようですが、島ならではの食事は大きな魅力だったと書いてありました。

少し紹介しますと…
近海で獲れたトビウオや桟橋で釣れたキハダマグロのお刺身、アカハタの揚げ物にアシタバの和え物、カメノテの味噌汁などなど、地の食材がふんだんに使われており、疲れも吹き飛ぶ。こんな楽しみをもたらしてくれるのは、私たちを取り巻く生物多様性が豊かだからに他ならない。…云々

長くなるので、引用はこの程度にいたします。
この後の文章は、この場合の生物多様性はいわゆる「種の多様性」で、「いろいろな種類がいるからこそ様々な料理を楽しめる」と続いておりまして、国家戦略として掲げられている「2030年までに生物多様性の損失を食い止め反転させるネイチャーポジティブ(自然再興)」という目標を、残り5年半で何としても達成しなければならない、と結ばれていました。

生物多様性の取組みは、地球環境問題とも関連します。時にグローバルな観点から論じられる場合も多いと思いますが、私のように理解力の乏しい者としては、こうした食べ物を例にあげた紹介は非常にわかりやすく、取り組みの重要性を心から納得したところです。

振り返ってみますと、私たち小金井市民は、こうした自然豊かな、生物多様性にあふれた三宅島(三宅村)と友好盟約を結んでいるわけでして、本当に素晴らしいことだと改めて感じた次第です。

最近は、三宅島の近海でザトウクジラの群れが通過する様子が頻繁に目撃されているそうです。観光客からも注目を浴びており、去る2月24日(土)に開催された「ザトウクジラ・フォーラム in三宅島」は早々に満員になったとお聞きしております。冬の観光客の少ない時期を中心にザトウクジラが現れるため、三宅村の観光資源としても、大いに期待しているそうです。

昨年はたまたま海が荒れたため中止になりましたが、小金井市議会としても、議員が毎年6名ずつ三宅島に派遣され、友好交流をおこなう事業が続いております。もちろん、今年も実施される予定で、ザトウクジラが見られるとよいなと楽しみにしています。

結びに、三宅島友好協会の益々の発展、すべての関係者の皆様のご健勝を祈念して挨拶とさせていただきます。

以上