2024年3月23日、はけの森美術館で開催される所蔵作品展「中村研一の往還ー都市、郊外、道の向こうー」の開催に先立ち、ハープとヴァイオリンによるコンサートがおこなわれた。

このコンサートは応募者多数だったため、抽選がおこなわれた。私は今回、運よく聞きにくることができた。

 

 

演奏はどの曲も非常に素晴らしく、深く心に染み渡り、感激した。会場の広さがまた微妙に調和がとれていて、演奏する音が、不思議なほど美しく建物全体に響いていた。

 

 

帰宅後、どんな曲だったか思い起こしながらYouTubeを探し、再度余韻に浸った。

 

★タイスの瞑想曲(マスネ作曲)

 

★ラプソディー(グランジャニー作曲)

 

なお、今回の所蔵作品展は、令和6年5月12日(日曜)まで開催される。

中村研一画伯が制作した年代を追いながら、社会の変遷も想像しながら、作品を鑑賞することができる。ぜひご覧いただきたい。

今回、特に興味深かったのは、船長を描いたもの。2階の展示室に掲げてあった。本邦初公開(!)とのこと。若き中村氏がフランスへ向かう船の上で、船長を描いたものだという。青い海と空を背景に、威厳のある船長の顔(かんばせ)が描かれている。説明文を読むと、この船長は、終生この絵を自宅に飾っていたという(逝去後、ご遺族の意思より寄贈されたもの)。わかるな~、船長のその気持ち。