2023年10月24日、愛知県名古屋市を訪問し、交通計画2030の取組みをテーマに視察をおこなった。
名古屋市は小金井市と比べて人口では19倍ほどあり、予算規模では30倍以上の開きがある。都市の行政規模はまったく異なっているが、特に大きく差異を感じたのは、同市の「都市計画道路の進捗率は9割」という圧倒的優位さだ(この進捗率は東京では6割)。そうした点を考慮しつつ、「だれもが快適に移動できる都市」を目指すというさらなる取り組みをうかがった。
ご説明を聞く中で、「道路を幹・枝・葉という三つの種類に分けて考えた。幹は地下鉄を含む鉄道等、枝は路線バス、葉はさらに細い道であり、現状ではこの葉の部分にバスが走っている実態がある。枝と葉の部分を分けて考え、役割分担を明確化して葉の部分にはオンデマンドのバスを今後走らせるなど、工夫していく(趣旨)」とあった。同市内には100m幅という極太の道路もあり、我が市として、この幹にあたるであろう都市計画道路の今後の整備を急ぐ必要性も感じた。
また、コミュニティバスを含めた交通サービスの採算性について「行政としてどこまで支えられるか考える必要がある。単なる赤字補填を続けるのが果たして適切なのか。公共交通が負のスパイラルに陥っている事例もあるようだ。つまり、お客が少ないからサービスを落とす、するとさらにお客が減っていくということだ。適材適所なのかどうかという観点で確認していく必要がある(趣旨)」とのお話もあった。お聞きしながら、あるべき交通形態に関する再考、そして交通政策が市民の利便性を考慮した経営政策の一端なのか、それとも福祉サービスなのか、我が市としてもよく考える必要があると感じた。
▲私は特に気になっていたAIオンデマンド技術の採用について質問したが、ご回答を聞く限りではまだこれからの技術という感触だった。こうした最先端技術を使った名古屋市の意欲的な今後の取り組みについて期待したい。(撮影:清水議員)
▲画面左奥に見えるのは路線バスのバス停で、よく見ると道路の脇ではなく「中央に」位置している。太い幹線道路が整備されている名古屋ならでは光景だろう。
▲歴史を感じさせる名古屋市の庁舎。その重厚なたたずまいにしばし見とれる。



