テーマ:行政評価について
視察地:神奈川県藤沢市
日程:2010年2月9日
藤沢市は、人口約40万で小金井市の4倍弱、面積は69平方キロで約6倍である。一般会計の規模では1140億円で約3倍となっている。また、同市の経常収支比率は85%、財政力指数は1.18で、財政運営は小金井市よりも良好な値といえる。
しかし、近年は大企業の工場撤退が続き、同市は厳しい経営を迫られているという。
行政評価システム導入の経緯としては、2003年に試行、2004年に本格稼働し、その後、改善しながら進めてきている。そして、2008年度には、変化への対応に不向きであることや、使い勝手の問題で、従前のシステムを一旦廃止している。その後、エクセルシートを使った、市民に分かりやすい方式で、同年度の途中から再スタートしている。
特徴としては、まず評価の対象を予算の細細目単位にしている点、また、トータルコストの分析をおこなうため、従前の事業費・人件費に加えて、減価償却費や償還金利子を加えて評価がおこなわれる点をあげたい。
次に、学識経験者5人と公募委員4人で構成される外部評価委員を設置したことも重要だ。これは、2006年から本格的にはじまっているとりくみで、市民的な視点に加え、専門的な視点からも評価がおこなわれ、外部の目線から、率直な質問や課題・方向性についての意見を述べてもらうものだ。
私は説明を聞いて、同市の取り組みは、使い勝手や得られる効果を見込んで丁寧に作られていると感じた。外部評価委員会で正規の委員会以外に勉強会が設けられている点、最終的に評価シートがPDCAの四区分でまとめられ、100点満点の換算で総合評価の値が表記されている点など、工夫の後が随所に見受けられる。
今回の視察では、同市で実施された事業仕分けについても説明を聞いた。基本スタンスとして、まず行政評価は「継続ありき」、この事業仕分けは「そもそも論(見直しの可能性大)」という違いがあるそうだ。昨年、国がおこなった事業仕分けの混乱を考えると、小金井市の場合は外部目線を取り入れた行政評価を進めるなど、着実な前進をはかるべきだと思う。