Pentium Mac or Video iPod ?
今、Apple の株価を5%押し上げるほどの話題が飛び交っている。すでに多くの読者の方もご存じであろう「Apple と Intel の提携」のウワサだ。筆者は Mac mini で久しぶりにマックユーザに復帰したので、以前にも同様なウワサが流れていたことは知らなかったのだが、今回のウワサは以前にも増して信憑性があるようだ。
飛び交う情報を集めてみると、Apple が Intel プロセッサを採用する可能性に3つの方向性が見えてくる。
1つ目はデスクトップ製品での採用。Apple が昨年夏に果たせなかった公約「G5 プロセッサでの 3GHz オーバー」は Apple に少なからずマイナスとなっている。PowerPC プロセッサは消費電力が大きくなりすぎて、もうこれ以上のクロックアップは困難な状況だ。対する Intel の Pentium も同様で、同社はすでにクロックアップを諦めマルチプロセッサへと方向転換を図っている。また、MacOS を x86 ベースとするなら、Intel だけでなく AMD 採用の道も考えられる。MacOS X のようなグラフィックス多用のOSにとっては、AMD の Opteron の方がより魅力的だろう。
2つ目はノートパソコン製品での採用。とくにモバイルノート系での採用は消費電力の面からかなり有効なはずだ。PowerBook はいまだに旧世代の G4 プロセッサを使用しているが、G5 に移行するには消費電力と発熱の問題が大きいため非常に難しい。これに対し、PentiumM を採用すれば、省電力とCPUパワーの両者を獲得することができる。
しかし、これら2つの方向性は Mac 以外への MacOS の違法コピーやクローンを生んだり、逆に Mac への Windows インストールも可能にしてしまう懸念がある。Apple にとってマイナス面も大きいため、これらを選択する可能性は低いとも考えられる。
最後に残る方向性として、iPod や PDA 分野での採用だ。Intel は x86 プロセッサ以外に XScale という非PC向けプロセッサも開発している。palmOne の LifeDrive
にも採用されているCPUだ。MacOS をスケールダウンし、XScale をもとに PDA 製品を作ったら、これはかなり有力な製品に仕上がるに違いない。Apple が参入すれば PDA 市場のテコ入れにもなるから期待も大きい。
また、もっとも可能性の高い方向性として、Intel の XScale プロセッサを搭載したビデオ再生対応 iPod という話もある。iPod を XScale に移行するためのソフト開発は、MacOS を PowerPC から x86 に移行する場合ほど難しくないとのことだ。
スティーブ・ジョブズCEOは「今年は目を見張るような新製品が控えている」と述べているが、いずれにしても、6月6日の WWDC2005 におけるスティーブ・ジョブズの基調講演にて、その全容が明らかになることを期待しよう。