“線路に近づく民間人は絞首刑に処す”
時は南北戦争の時代。
北軍が守る橋の上で、、今まさに絞首刑が行なわれようとしている。
吊るされるのは一人の農夫。
首に縄が掛けられ、足元の板が跳ね返ると死に至る。
男は、妻のエビーと子供を思い出した。
もう一度、家族に会いたい・・・。
川の流れは遅い。
手が自由になれば、縄を解いて川に飛び込むのに・・・。
潜って泳げば、弾丸をよけられる。
森に着けばあとは自由だ
男は、後ろ手に縛られた縄を解こうとする。
その時、刑が執行された。
だが、どういうことか次に瞬間、男の体は川の中にあった。
首を吊るす縄が切れたのだ。
両手両足を縛る縄を解き、必死に泳ぐ男。
川べりに立つ兵士たちが一斉に銃弾を浴びせてきた。
俺は生きている、ここで死ぬ訳にはいかない。
男は泳いで、泳いで、泳ぎまくった。
そして、ようやく岸に着いた。
男は休む時間も惜しんで走った。
森を走り、草原を走り、林道を走った。
その先には彼の家がある。
家族の待つ家がある。
家が見えた。
妻のエビーもいる。
エビーも彼の姿を見つけ、走り寄ってくきた。
もう大丈夫だ!
家族と一緒だ!
それは一瞬だけの別の世界だったのか。
それとも、断末魔の幻想だったのか。
吊るされた男だけが知っている。
☆☆☆☆・・・推薦!
