こんな映画を観ました。

ティル
監督: シノニエ・チュクウ
脚本: マイケル・レイリー、キース・ボーチャンプ、シノニエ・チュクウ
字幕翻訳: 風間綾平
出演: ダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグ、ジェイリン・ホール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トンプソン、ヘイリー・ベネット

日時: 2024年1月3日(水)18:30~
場所: 東京都千代田区 TOHOシネマズシャンテ

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1955年、イリノイ州シカゴ。メイミー・ティルは戦争で夫を亡くし、14歳の息子エメットとふたりで暮らしていた。エメットは夏休みになり、ミシシッピ州マネーの親戚の家に行くこととなった。生活習慣の違いをメイミーは伝えていたのだが、エメットは白人女性に口笛を吹いたことでリンチに遭い、変わり果てた姿になった・・・

そもそもの公民権運動の始まり、ということですね。それまで、ずっと黒人が白人を怒らせないようにと身を縮こませて暮らしていた様子がわかります。そして、シカゴのような都会ではそれほど差別が助長されていないものの、南部のミシシッピ州ではまだまだその色が濃く残っていたということも。その違いから起こった悲劇ですね。

母親のメイミーが息子の事件を個人的なこととせずに、公のこととしていく様子がうかがえます。すごく強い人なんですね・・・いや、息子のために、同胞のために強くなったと言えるのかもしれません。

最後に、いろんな法律ができた話なども、文字で出てきましたが、ほとんどがごく最近の話。本当に時間がかかる、一生を懸けた闘いだったのですね。そもそも、キング牧師の話もこの事件よりあとだったわけですし・・・