こんな本を読みました。

宇野千代
恋愛作法 愛についての448の断章
集英社文庫

ちょっと心がささくれ立っていた時に、この本を見かけ、優し気な宇野さんの笑顔を思い出し、癒してもらおうと手に取りました。
が、中身は違いました。(^^;

読み始めてすぐに、「あの温和な雰囲気と違って、スゴい人なのよ。」と昔母が言っていたことを思い出しました。
明治生まれの女性がよくぞここまで、と思うくらい、恋愛にのめり込むタイプだったようですね。
今の時代に生きていても、違和感のないくらい。
いや、今の女性でも太刀打ちできないでしょう。
力強い生き様と思えます。(^^)

そんな著者が90代になって、自分の恋愛遍歴&恋愛観を振り返る本。
各章のさらに小見出しに合わせ、ご自身の経験と、多分著書からの抜粋が並んでいる、という形。
最初は、少し読みにくい気がしましたが、慣れてくるとぜんぜん気になりません。
しかも、最初は「恋の不可解 愛の不思議」などと、表面的な恋愛観から始まるのですが、「愛の心理 憎しみの断面」へと心の奥底に迫るので、すっかり読み耽ってしまいました。
最後は、「育てる愛 支える愛」へと昇華されているので、後味もスッキリ。
久しぶりに大人の恋愛話を聞いた感じです。

90代で、80年近い恋愛経験をまとめられているのですから、言葉にとても重みがありました。
「すべての年齢が結婚適齢期」とか、「失恋の虫を根治する一番の方法は、一刻も早く新しい道を踏み出すと」など。
経験豊富な方に言われると、勇気が湧きます。

もっと若い時に読んで、バイブルにすれば良かったかしら⁉
いや、いつでも適齢期なのだから、今からでも、ですね。(^^)

恋愛作法 愛についての448の断章 (集英社文庫)