昔から外部の演武会などに一緒に参加された場合は、夕食、宴会等が有った後で総務長から集合がかかり、次の日に備えて演武の出入りから全て指導されました。
一部どちらでも良いが、皆さんで揃えて合わせる様にと言われていた事は、日本の故事にならいその理論としています。例えば上手下手、神前の事、捕手と受け手の立ち位置などはどちらでも構わ無い指導でした。
•居室や道場への出入
本来は座して礼を行うのが本式(例えば先に位の高い方が居られる様な時)はその前で正座して礼をする、平時通常は出入りにおいては立礼をする。一部の組織では入ります!失礼します!と声がけするがこれも通常は不要。
•正面は入口から奥、神棚が有ればそちら側になり適宜正面は判断されます。
•一列に出てから礼を行う時は、入る時から一人づつ軽く立礼して場内に入る。
•演武者が多数の時は正面に向かい右手に段上位者や古参者はカミテから順に並ぶ形になる様にする。通常はシモテ、正面に向かって一番左側から入場すべき、この時は最初にはいる人が全て先行して動けば良い事になります。
ケースバイケースで場所により上手から下手に入場する時も有ります、この時は入るのは一番下位者になりますが前を向いて上手の人が並び動き出すのを待ちます。
•座する時、礼する時、立つ時、全て自分の上手の人の動作を追い掛ける。複数名では少し遅れたマスゲームの様になる。
二名なら呼吸を合してほぼ同時に行う。下手の者が上手より早く動かない事が美しく見えます。
•立ち居振舞い時は、指は四指を揃えて親指を隠して、鼠径部に常に置いて置く、肩肘手首は自然体で緩めて置く。
腕をブラブラ振るのは見た目にも美しさに欠けます。肩を揺らしたり上下動させるのは最悪です、上半身は腰から上は常に前を向いて力まず威張らず。
鼠径部に手を置くのは、体の中心線に人の急所が多い為に直ぐに守れる様にしている。体の真横に腕を揃えるのが本来の日本人の礼です。頭は通常真っ直ぐに保ち、軽く顎を引き、両耳の耳たぶが垂直に垂れる様な状況に保つ。要は首を前後に曲げ無い事です。
また、手を鼠径部より上のお腹の辺りに揃える見苦しい挨拶をテレビ等でも見受けますが、お腹が空いているのか腹痛でも有るかの様な見苦しい形なので決して行わ無い事。女性は座った時に男性より少し中央寄りに手を揃えるのは可。お腹には手を置くのは下品に見えます!
•正座時はお尻を踵に乗せない、腰を立て、重心は体の真ん中で脚の真ん中辺り、丹田を意識する、足は絶対に重ね無い事、武家は足を後から踏まれて立て無くて不覚を取れてはいけない。お茶お花の作法とは異なります。
•正座から頭を下げる時、神座やかなりの高位者に対しては両手を同時に鼠径部からずらして前に出し、首と背中は曲げず股関節から折り曲げる。この時出来れば丹田に力を入れる。両手の出すコースも少し真ん中寄りに揃えながら出す。体の外側に手を回すのは武道家では有り得ません。
正面礼では両手を揃えて出しても、左手を先に出しても可とするが、本来なら両手揃えるのが儀式的。互い礼の時には左手を先に出し肩線が傾か無い状態で右手を追いかけて出す。
•礼をした背筋(せすじ)は地面、畳と平行の位置で2秒程度保ち、その後腰を立てる。手は両手同時でも可。手を引くコースも体の外側を回るのは武家の礼では無い、常に中心線を守りながら引く事。互い礼の時には先に右手を引き、左手は少し遅く引きます。この時も肩線が平行の状態が良い。
•立つ時、正座から少し膝先を揃え跪座になり腰を上げる。この時出来る限り膝立ちにならず、あたかも頭は垂直にもち上がる様に腰背筋を伸ばす。右膝を立て、これは剣を抜く前の形を取る。
立ちあがりながら左脚を前に出して揃えて立つ。
•多数で礼後に演武の立ち位置迄の移動は出来る限り、直角移動を行います。例えば自分の立ち位置からは真っ直ぐに前に歩き、真横に向き自分の受け手と畳一枚程度の距離まで歩み寄ります。
•二人だけの演武などでは、前に出た所で正面礼を行います。この時も呼吸を合わせて揃えて着座します。
•審査時は段級が下位でも審査を受ける者か、先に審査を受ける者が上手に立つ様にします。
*流派や武術により、何方が上手に立つかは異論があります。当グループでは技をかける者が上手で、受け手が下手とします。
•受け取りが向い合い、神前では膝は立て無いで向きを変える、普通の体育館などでは膝を立てて転換した方が動きにメリハリも有り綺麗に動ける、互いに座礼してから技に入ります。
•技の開始は団体時は誰かが掛け声で、一本目とか技名を言う。
•残心は必ずゆっくりと行う事、技の内です。
•技と技の間は少し置き、立会いは畳一枚空ける、居捕の時は畳半畳分空けて対峙する。
•演武が終われば立って居れば軽く立礼する。
•審査時はその後、座り互い礼は座礼
•審査時はその場で正面に向き、この時神前では膝は立て無いで転換する。体育館等ては立膝の方がメリハリ出ます。
•立ちあがりも基本は右膝先、手は鼠径部に置く。
•団体時はその位置から二歩程後向きのまま下がり内周りで背を向けて元の位置に下がる。
•演武時は上手か下手、出て来た所と逆に出る事が多い。
•指定内の場内から出る時も、各自出て振り返り場内に向き、軽く立礼を行う。
以上、礼法の抜粋です