大東流合気柔術琢磨会は技術の継承の団体です武田惣角→久琢磨(免許皆伝)→森恕(総務長)、 | NeoMackey_ITpro&古武道のブログ

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大東流合気柔術琢磨会は技術の継承の団体です

武田惣角→久琢磨(免許皆伝)→森恕(総務長)、

森総務長が常々、会員や西代直門下生に話していたのは表題の大切さです。当会は血縁者が跡継ぎで無く、伝統芸能や格式の有る家柄の者が継承するのでは無く、技術の継承が大切です。

但し大東流には多岐にわたる技法が伝わっており、大きく分類しても、関節技、急所技、柔術技、合気柔術技、合気技、が有ります。森先生は私は合気柔術技と合気技を主に研究してきましたと言われてました。なぜなら関節技は一度見れば理解しやすいし、急所技も一度かけられると覚える。柔術技は少し稽古と鍛錬が必要で大東流独特の物も有るが、久門下生、中津門下生は様々な形や技法を知らされており、多くが会得しその継承は出来ている。

合気技に関しては正確に理解して出来る者は些少で理合と技術が一致していない。私は合気の理論が理解出来たのでそれを会員に教えたい。しかし、古参の会員は柔術技法で手順や形をこなしてしまい、それで良いと思っている。酷い場合は琢磨会に全く伝わって居ない技術を混ぜて柔術をしている。合気柔術技を武田惣角が行った形をしていない人が会員でも多数派で、柔術技だけを行っている。

大東流のキツイや痛い技はおおむね関節技と急所技を指しています、コレラは他会派でも外見上一度見れば真似が出来てしまい、元々伝わっていたと言われかねない。

 1番基礎の合気技の練習でもある、合気上げと呼ばれる、互い正座をして、両手首を相手につかまれ上から、場合により体重を少しかけて押さえる練習方法が有ります。これを行うと、合気を習得している者と、柔術技で行う者の差が歴然とします。

 先生と呼ばれる方々と練習生の境目の一つでしょう!

 この技は素人にかけても投げ飛ばしたり倒したりするのでは有りませんから、技術習得レベルの簡単な目安ともなります。


 形稽古と言えども壊れ物に触る様な押さえ方で無く、手首を4ケ条にとり、相手の手首を制して押さえる方法を行う。この時急に力を抜いたり、逆に最初に軽く持っておき相手が動いた瞬間に力を入れる様な、応用の変化をせずに押さえ続ける事で理合いの習得が出来ます。

 全く受け手を動かせないのは、柔術技法も未熟な初級者のレベルと言えます、有段者としても論外かも知れません。


 次のレベル者としては、相手が制限された範囲の攻撃型を行っているからと言って、肘を極端に横にずらしたり、肘を抑えられている位置から下げる行い、若しくは肩を極端に下げたり、上半身を傾けたり、体の柔軟性のみで押さえられている力を横方向からかわして、逃げる手法を使います。全て、柔術技術の範囲で全く、合気柔術とも言えない、琢磨会としては稚拙な範囲の技と成ります。所謂、コンニャク柔術家でしょうか?

 合気柔術が継承出来て居る人は、姿勢は正しく、極端に体を傾けず、手首や指先を必要以上に曲げ込んだり、こね回す様な動きは一切致しません。武田惣角師、久琢磨師の御写真は技をかけても概ね背筋伸びた形です。


 門外漢でも腕試しの様に逆らって力の方向をやたらと変えたり、軽く持っていた物を急な力でおさえたりするのでは正しい理合を感じられませんが、シッカリと両手首を押さえる事だけを行えば、正しく継承されているのか、はたまた何も出来ていないのに理屈だけこねているのか、師から本当には何も継承されていないのかは歴然とします!

 大東流、琢磨会と言えども、中々自分より上級の段位者には全力で押さえる事は、失礼に思い、し辛いでしょうが、シッカリと攻める抑えるは、その先輩の為でも有るので相手によらずシッカリと押さえましょう。

それが技術の継承団体と呼ばれる、当会の役目なのですから!

 普段、上級者や指導者と呼ばれている方から学ぶ機会が有れば本物を目指しましょう。


 語弊無き様に、大東流合気柔術には、関節技、急所技、柔術技、合気柔術技、合気技、が内包されており、出来る限り修行者は全てを学ぶべきで、全てを学ぶ努力が無いと武田惣角の伝えた技は当然継承出来ません。合気技のみとか、急所技のみに偏らない工夫も必要でしょう。