むすこのきもち
近所にあるクルミの木
とても大きくて立派な木
実りの秋といわんばかりの実をつけて
毎日たくさんの落ち葉と共に、クルミが地面を覆う。
それでも、もうだいぶ終わりに近づいて来たのだろう。
木についてるものも、もう残りわずか

そこを毎日通るわたしたち。
とくにむすこは、そこを通るときに必ずクルミを拾う。
「もう行こう。」って言ったって
「雨降りでぬれるよ。」って言ったって
落ち葉の下から、芝の間から
垣根の下から、ちょっと遠くまで転がり落ちたものまでも
鋭く見つけて、必ず拾い
地面に勢いよくたたきつけて殻を割り
「はい。ママ。」と言って、わたしにくれます。「どうしていつもくれるの?」と聞いたら
ありがたい。そのことば。
あったかいね。そのきもち。
はて。あと何年そんな言葉をかけてもらえるのだろうか。
期間限定のつもりで、今のときを楽しみたいと思います。
むすこよ。
ありがとね。

