下総クリテ 秋 | 現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

国内Jプロツアー、アジア国際レースを中心に、自転車ロードレース活動をしています。
選手の視点から、ロードレースの面白さをお伝えできればと思います。

クリテリウムレース 全部でなんと11レース
全てに参加させて頂きました。
終わってみれば、総距離:150キロ
1周1.5キロなのでざっと100周回。

 
コースは、こんな感じで、公園内の道を使います。
地図でみるより、実際走ってみると、クネクネしていて
真っ直ぐな箇所ってあるの?って思うほど、クネクネしています。
下りもあって、上りもあって、ジェットコースターのような面白いコースです。

天候が優れなくて、どうなるのか?心配でしたが
全レース無事に終わることができました。

エリート以外のレースは、レースを安全に進行させるため
またレースを活性化させるために、勝負に関係ない場所で
私たちオープン参加の選手が走っています。
普段は別チームの選手も、この時は手を結び
同じチームかのごとく作戦を練ります。

ペースを維持したり、ペースを上げて集団を引き伸ばし
分裂させたり。
ゴール前のペースメイク
プロのレースでよくある、最後のスプリンターが発射する前のペースメイク。
これ結構重要で、ゴール前は誰も引きたがらず牽制が入ると
アタックがかかる。
それ自体はいいことなんですが、人が多くの残っている場合
横に広がってからのカーブアタックは
とてもリスキーなので、ある程度スピードを維持し、最後は
スプリントでなだれ込むパターンを取ったり。
でも、この場合はその時の状況で変えたりします。

そして重要なのはレースの活性化。
レースは、ツーリングではないから、決まった距離を走りきれば
いいってわけではなく、当然ですが順位を競います。

順位を競う為には、人より早くゴールをめざします。
人より早くゴールするためには、人より前に行きます。
人より前に行くには、アタックします。

勿論、集団の頭を取って勝つという選択肢もあるけど
後ろで足を貯めていて、最後だけ出てくる。
チョイサシってやつです。
これが、大集団の場合、やってみればわかるけど
そんなに甘くなくて、下のカテゴリーなら通用するかもしれませんが
上のカテゴリーに行けば行くほど、ポジションの確保に
手を焼くし、そのポジションを確保する為には
周りを納得させないと、確保できないんですね。

例えば集団を引く役目をチームのアシストから出すとか。
そーなるとチームでの競争になってくる。

アマチアのホビーレース、個人での参加の場合、なかなかそーも行かない。
しかもやるべきでもないと思う。

自転車は、風との戦いで
平地で、速度にもよりますが時速35キロで後ろに付いていれば6割程度の力でついて
行くことができてしまう。
速度が速ければ速いほど、この差は大きくなってきて、後ろにいれば楽。

そうなると、目的は順位を争っているわけで、競争相手を
助ける動きは無意味になるわけだ。

要するに、ライバルが沢山いる大集団の先頭を
自分の力を削って引くことは
人より前でゴールする目的とはずれてしまうということ。


では、どーする?
アタックして、集団から抜け出して逃げる。
風の抵抗を一身に受けて走るのだから、そりゃ辛いですわ~。

でも、抜け出して走っていれば、他の人に楽をさせないわけで
自分も力使って辛いけど、相手も力使って辛いんだよね。

追われるより、追う側が強いとよく言ったものです。
人の心理として、前に居ると追いたくなるんですよね。
また後ろの集団から、人に力使われないように、同じくアタックして前を追う。

その繰り返しでレースは活性化。
自分でレース作って、前に行けた選手同士で、勝負。
人数が多ければ、更に前へ。

そんな感じでレースを楽しんで貰えればと思います。

単独ゴールが一番カッコイーし、カメラも応援も、MCも独占できちゃいます


さて、今回のメインレース、最上級クラスのエリートレース。
毎回、このクラスは主催者様からフリーで走っていいよ!
って言われていますので、今回も本気です
前回の袖ヶ浦は暑さで頭クラクラしてしまいギブでしたのでリベンジです

ホビーレースといえど、このクラスは毎回レベルが高いです。
サポートライダーも全員走るし、参加者さんも自信のある選手達ばかりなので。

ということで、レースがスタートしてから、チームメイトの金田くんが逃げます。
随分いい感じで逃げていて、私は次の準備が出来ました。
金田くんの逃が捕まってから、今度は私が2段階アタック!

これが決まって、ほぼレースの半分を単独で逃げることに成功しました。

心拍も90%以上を維持。コースのライン取りも集中していい場所で走れていたと思う。
最後の1周のジャンが鳴り、逃げきれるタイム差だっと思うけど
無線で、『最後は譲って』
って聞こえて、ラスト1周は緩めて、おってきた先頭集団でゴール。
でも、後で聞いたら『そのまま行って手を上げていいよ』って
言ったんだけど~って言われてマジ??

聞き間違えたのか??

うーーん、かなり残念。
逃げ切って良かったなら、最後までチャレンジしてみたかったなぁ。



ということで、秋の下総はおしまい。