ツールド北海道 第3ステージ | 現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

国内Jプロツアー、アジア国際レースを中心に、自転車ロードレース活動をしています。
選手の視点から、ロードレースの面白さをお伝えできればと思います。

昨日に続き、今日も山岳ステージショック!です。


私は、昨日遅れてしまったので、もう総合も関係なくなってしまったので、今日のステージで何かを残したい。そんな気持ちで挑んだ第3ステージでした。



コースは、室蘭をスタートし、30キロ程平坦区間があり、その後、山岳超級の峠、オロフレ峠(標高900m)までいっきに上がります。


いったん下ってから、さらに標高600mまで上り、その後アップダウンが続く、支笏湖に出てから、最後、また600mの標高まで上り、下りと平坦を含め、30キロを走ってゴールする167キロ。なんともタフなコースだ。



私の作戦は、平坦区間で決まりそうなら、そこから逃げを作るか、出来れば、オロフレ峠で逃げるか?だった。



レースは、曇り空で、若干肌寒さが感じる中、9:30分にスタートが切られました。

スタートしてすぐアタック合戦が始まり、私も加わる。


時速60キロを超えるハイスピードで進むが、総合で逆転を狙う選手のアタックも激しく、また平坦でまっすぐなコースレイアウトの為、全く決まる気配はない。


ここで無駄足を使わず、温存することに切り替え、集団の中腹で様子を見ることにする。


韓国選手を中心に、アタックがとにかくかかる。特に、山岳賞ジャージを着ている韓国選手のアタックの回数の多さには、ホント凄いと思った。


そして30キロ走り、オロフレ峠に差し掛かると、10名位のアタックがかかった。


私は、クムサンの晋一さんも見えたので、追われるかと、チョット様子を見たが、行かせそうな雰囲気はあったので、後追いで飛び出した。


前も踏んでいるから、なかなか差は縮まらないけど、少しづつ縮まってjくる。若干余力を残しつつ、9割くらいで追っていると、


後ろから



シャーーーー



という自転車の走行音。



振り向くと、集団は、一列棒状、ハイスピードで追ってきた。



マジですか…


私は、金魚のパクパク状態になり、非常にキツイ区間だった。


ハンドルしがみつき、何とか耐えた。


前の集団も飲み込んで、また振り出し…


なかなか総合に関係ない選手だけの逃げが出来ず、逃がして貰えない。


その後、北海道選抜の外人さんが抜け出し、後おいで、韓国人の山岳リーダージャージ(山岳1位)の選手が飛び出す。


集団は少し落ち着き気味だったから、私も単独で飛び出すと、後ろから、東京大学の西園選手が追ってきて、合流。


前に外人は見えていて、とりあえず、あそこまで追いつき、パックになりたい。

西園選手と上がるも、少しリズムが合わず、自分のペースで登る。


峠は、霧がかかり、雨が降り、気温が下がって、過酷な状況になってきた。

これは逃げている選手にとっては有利なので、あきらめずに踏む。


山岳KOMまで、残り1キロのところで、ニッポの井上選手に追いつかれ、二人で頂上通過。


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(写真シクロワイヤード)

http://www.cyclowired.jp/?q=node/42502

下りの途中で、前の選手を全てパスし、2人で下る。


とにかく路面がスリッピーで、危険な状態なので、とても神経を使った。


下り終わるころ、単独で愛三工業の西谷選手が追いついてくると、その後15名程の選手が追いついてきた。


全て、チームのエース級しかいなく、ここでアタック合戦されたら嫌だなぁ~と思ったが、実際は、お見合い?後方のアシストを待つため?で、ペースは上がらず…。


ここでアタックをかけようかと思ったが、私はかなり足を使ってしまったので、ここで行く勇気と体力がなかった。


後ろから、次々と追いついてくると、アタック合戦が始まった。


私も積極的に乗って、これは行けるか?と思ったがつかまり、そのカウンターで行かれた逃げが決まる。


ロードレースって、そういうもんだね。タイミングが大事。

私はそのタイミングが今回外れていた。


そのまま、集団は2つめの峠を超え、アップダウンを無難にこなすと、支笏湖に出た。


BSとニッポが集団をコントロールし、集団は安定したまま、最後の峠に差し掛かった。


上りに入ってからもペースは安定していたが、頂上付近で、ニッポの佐野選手(総合2位)とBSの清水選手(総合1位)のアタックが始まった。それを集団は反応し、きぇっきょく決まらず、くだりに入る。


そのまま、ゴール前に到着。


私は、スプリントする気持ちはなかったが、スプリンターが、アシストを率いて上がっていく後ろにたまたまいたので、ついていくと、10番手くらいまで来た。


しかし、運悪く、道が二手に分かれてしまうところで、ラインがとれず、急ブレーキをかけてしまう。


残り500メートルでもうスプリントは始まっているところでのブレーキは致命的。

最終的に30何番手まで順位をさげてしまいゴールした。



今日は、前半から動きまくっていたが、決まらない時は決まらない。


総合争いは、じしつ、今日が最後になるので、どーしても、総合のトップの争いが激しくなることはわかってはいたが、そこの合間を縫って、逃げを作れればと思っていた。


そして、決まったのは、後半。私はいつも後半の勝負をするのが好きなのだが、今回は逆の動き。

まーそれでも、何かをしようと動いたのは、よいことだと思っている。


誰もが思うように行かないときが殆どだし、空回りすることもある。

ただ、アタックをしなければ勝負にも絡めないし、レースにも参加していない。


ということで、結果は出なかったけど、楽しく走れたし、支笏湖も楽しめたし、よしとしましょうニコニコ



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