蔵王ヒルクライムレースレポート | 現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

国内Jプロツアー、アジア国際レースを中心に、自転車ロードレース活動をしています。
選手の視点から、ロードレースの面白さをお伝えできればと思います。

レース:蔵王ヒルクライム2010年


コース:蔵王エコーライン

距離:18.7キロ

標高差:1334m

平均勾配:7.1%

最大勾配:12%

http://j-cycling.org/zao/img/course/course.jpg


エントリー人数;900名 (チャンピオンクラス30名)


湘南ベルマーレエントリー:1名 平林


リザルト:1位

タイム:1時間1分19秒

使用機材 フレーム:GIANT TCR ADVANCED SL


コンポ:SRAM  レッド


タイヤ:ビットリア


ホイール:ジップ303


サングラス:SWANS


ヘルメット:GIRO


=======レースレポート=======


結果は、昨日のブログで書いた通り優勝しました。チョキ


今年はTOJへの出場が出来なかった為、この時期のレースが少なめになってしまった。

基本的にヒルクライムレースは好きだが、実業団レースと被っている事が多いので、一般の盛り上がっているヒルクライムレースにはなかなか機会に恵まれませんでした。


そして今回、ツールド熊野の少し前ということと、実業団レースがない週末だったので、日程的には出られる。

今年初めて開催するかなり面白そうなヒルクライムレースがあると耳にし、熊野の調整レースとしてもいいと思い、エントリーをしました。


コースが不明だが、地図で確認すると、どーやら随分登るねぇ~。これは日本一人気なレース乗鞍よりもコースはキツイ。


心はウキウキしてきた。


熊野のレースが2週間後に控えているため、身体の準備はしてきているつもりです。風邪をひいていてしっまたのは誤算だったが、気持ちよく優勝して帰りたいものだと意気込んで会場入りしました。


スタートは7時30分と、えらく早い。


5時半に起き、朝食を済ます。

ヒルクライムレースは1時間前後で終わってしまうので、ガッツリ食べる必要がない。出来るだけ身体を軽くしなければならないしね。


私の朝食は、食パン2枚にジャムをたっぷり塗り、オレンジ1個。これだけだ。


ボトルの水も、200ml程度だけ入れておいた。


今回、レースを走る顔ぶれはいつものメンバーではないので、誰が強いのか、どういう脚質なのかがほぼわからない。なるしまの強い人はわかるけど(^^)


それに今回は、パラリンピック金メダルの石井選手がゲストで走るようだ。少し前に落車で大怪我をしているので、多分問題はないが、どんな感じで走ってくるのかわからないので、チェックはしておいた。


ひと呼吸して、集中力を高め、スタート時間を待つ。


7時30分定刻どおり


パン!!


という号砲とともにスタートが切られました。


序盤はみんな様子見か?ペースはかなり遅い。


私は集団後方で、各選手をチェックする。

多分、速そうなのは、3~4人くらい。


程なくして、2名がアタックをした。

ここでアタック?


多分振ってくると読んで、それほど焦らず周りをみる。


WADAの選手がペースを作り出す。この選手、ヒルクライムレースが強いようだ。気をつけなければ!


少しして、自分でペースを作りたかったので、集団の先頭に立って、ペースを作る。それと同時に、自分のペースで誰がどのくらいの余裕でついて来るのか?


見たかったのも事実。


スタートして数キロ走ると、今回2位になった選手と、2人になった。3位にWADAの選手。


まだ長いので、イーブンでいく予定で、ペースを作る。


しっかり付いては来るけど、息が上がっているのが凄く聞こえてきた。


苦しいのか?


様子見でペースを少し上げたりしてみたが、しっかり付いてくる。まだ余裕がありそうだ。


スタートから8.7キロ(残り10キロ)の看板を過ぎてから頭にあったこと。上の方は、風がとても強いので、後ろに疲れるとメンドイ


まだ先はあるけど、その前に振り切ろうと思った。


軽くインターバルをかけながら揺さぶっていく。


少し離れ、追いついたあたりで、もう一度踏む。


すると、後ろで息の音が聞こえなくなった。


後方確認すると、10m~20m程開いた。


ここだぁ~と思い、心拍数を10上げて、30秒一段ギヤーをかけて踏んだ。


GIANT TCR ADVANCED SL のフレームは本当に良く進んでくれる。進みたいときに踏むと、ロスなく伝わり、しっかり路面を通じて前に進んでくれる。 勝ちに行く場面で裏切らない自転車。最高な相棒だ。


今回チョイスした、ジップ303。コイツは軽い…。そして横幅を昨年より大幅に上げ剛性を高くした結果、私好みのホイルになった。


乗っていて本当に気持ちがいい。


そして再度後方確認。


離れた…。


よしチョキ


ここからは、まず見えなくなるまで、自転車に話かけ、優勝を目指して踏む。オールアウトしないようなペース配分で。


1コーナー向こうにも見えなくなり、2コーナー向こうにも見えなくなった。


いい感じ。


残り5キロからは、とっても綺麗な風景を楽しんだり、雪壁の横を気持ちよく走る事ができました。


上の方はやはり風が強かったけど、それも気持ちが良く感じてしまうから不思議。


足の調子も、自転車の調子も良い。


ここまでくれば勝てる!!


そう確信できたのは、残り3キロ地点。


残っているボトルの水を捨てて、ラストスパートです。


応援バスも出ていたことで、頂上付近にも観戦されている方がいました。寒いのに選手の到着を待ってくれて、そして暖かく応援してもらいました。


とても力になりました。


3年ぶりの優勝。


とっても嬉しかったです。


頂上に到着すると、TV局の方が取材に来ました。よくあることなのだが、大概地方テレビで、放送されても、誰も見てないというパターンなのだが、今回は違った。


下山まで、友人と喋ったりしていると、メールの着信が何だが多い。


何だ??


今、ニュースでマッキー出てたよ~!


って、えぇ~~!!ビックリしました。各地の方からもらったので、全国放送だったようですね。


蔵王のヒルクライム。オーガナイザーはかなりやり手みたいですニコニコ


ベルマーレジャージが上下揃ったのは昨日。そしてこの大会で、全国にお披露目できたことはとても嬉しい。


総合時間賞、1位だったので、副賞として、お米60キロと、大きなこけしのトロフィーを頂きました音譜


初開催なのに、1000人弱の方が参加され、オーガナイザーもしっかりされていたので、本当によい大会だったと思うし、そこで第1回目の優勝者になれたことは、とても嬉しいです。



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(ゴール直後)


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(賞状、こけしトロフィー、米60キロ)


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(ゴール地点は、観光地でも有名なお盆です)


沢山のメール&コメントありがとうございました。


まだ、返事を返せていませんが少々お待ちくださいませニコニコ


この調子で、次はUCI2-2ツールド熊野頑張ってきますチョキ


同じ日程で開催されていた、しらびそヒルクライムレースでは、姫が3位になりました~笑

ベルマーレロードチーム活躍の1日でした。