今話題の裁量労働制 | Acoustic Heart ー 晴れのち曇り時々雨 ー

Acoustic Heart ー 晴れのち曇り時々雨 ー

うつ、双極性障害……
2010年に精神保健福祉士(PSW)資格取得し、20年勤めたIT企業から福祉業界に転身。
2019年介護福祉士資格取得。
音楽好き、テニス好きの独り言

今話題の裁量労働制

かつて会社員だった頃、この制度の下で働いてました。

僕の場合、月20時間分の残業代があらかじめ乗っけられてました。
その上で与えられた仕事をこなす。
有能な社員はしっかり仕事を終わらせて定時で帰る。出来の悪い社員は20時間以上の残業をしたとしても、それ以上の手当は払いませんよ。
という説明を受けました。
最初に会社から説明を聞いた時には、できる社員が報われる、すごくいい仕組みだと思いましたね。

AさんとBさんに同じ仕事を与えたとして、てきぱきと仕事をこなして9時~17時で仕事を終わらせたAさん、一方23時まで掛かってしまったBさん。評価されるべき有能な社員はどちらですか?
という簡単な話です。


でもね、違いました。
これ、僕の上司だった人はこの制度の元でちゃんと部下を評価できませんでした。
ある時、この人が「やっぱり遅くまで残って仕事をしてる人の方が、よくやってるように見えるんだよね」と言ってるのを聞きました。
それを言っては、元も子もないというか、この制度の意義そのものが総崩れですよね。
結局、できる社員にはもっとたくさんの仕事をさせ、できない社員には残業代を定額以上は払わない、という会社にとって都合のいい制度だ、というのが実感です。

政府の言うような「働き方改革」「働きやすい環境作り」をするには、企業の経営陣にもっと制度の本質を浸透させることが先決ですね。そして経営陣は管理職を適正に教育し評価しないといけません。
でないと、労働者の暮らしはラクになりません。

#裁量労働制 #働き方改革