約一年前、介護申請をしようとしました。
その際、お義母さんをものすごく怒らせてしまった経験があります。
ベッドから自力で起き上がるのが大変で
その頃のお義母さんは
ひどい肩凝りになっていました。
「介護ベッドを借りると良いよ」との助言から
介護申請をすることになりました。
お義母さんは、最初はその気になりましたが、
何か引っかかるところがあるようで
申請すると言ったり、辞めると言ったり。
私は早く話を進めたいと思うし
すったもんだの末
カンカンに怒らせてしまいました。
その時は、お義母さんの気持ちがよく分かりませんでした。
後で分かったことですが
お義母さんにとって
「介護保険とは家族が親の介護を放棄するもの」という思い込みがガンとしてあるのですね。
その頃、息子達が誰も実家に寄りつかなくて
お義母さんは、体調も悪いし
この先どうなるのだろうという
不安と寂しさでいっぱい。
そんな時に、私たちが半同居生活を始めて
ほっとしたところに、この話。
結局、私たちも介護を人任せにして親から逃れようとしてると、そんな風に思ったのでしょう。
そんなつもりは全くなかったのだけど
いくら説明しても分かってくれない。
そこは、理屈ではないんですね。
私が求めたのは合理性。
今まで高い保険料払ってきたのだから
使えるものは何でも使って
自分が楽に生活できるように考えた方がいいと
そんな風に考えていました。
でも、
お義母さんは、まず安心感が欲しかった。
合理性は二の次。
私は、その気持ちが分かりませんでした。
お義母さんは、最後には
「子供が親の面倒を見るのは当たり前だ!」
に始まり、ものすごい言葉の数々を…。
そして、「2度と来るなー」と。
よっぽど、腹が立ったのだと思います。
それ以来「介護保険」というキーワードは禁句。
もちろん申請するのも諦めました。
それから2ヶ月ぐらいは、義実家に行っても
目も合わせない、口も効かない、完全無視。
でも、急に優しくなったり
不安定な日々が続きました。
半同居生活に入って
この時が一番辛かったかな。
若い頃に、お義母さんと随分戦ってきました。
でも、戦っても何も良いことはなかった。
自分が傷つくだけでした。
もう2度と同じ轍は踏まない
全部受けるしかない!
と、固く心に誓っていたのに
一度だけ心が折れてしまいました。
どうしようもなくなった時に
私の尊敬する方に言われた言葉。
「それは、あなたが本気で取り組んでいる証拠。何かを本気でやろうとする時は、その気持ちの固さを試されるように、次々に敵が現れるもの。そうやって、自分の覚悟が本物になっていく。だから、あれこれ考えず、淡々とやっていけばいい。」
この言葉は、ものすごく力になりました。
そして、昨日。
お義母さんから言われました。
「あの時、やっぱり介護申請をしておけば良かった。後悔してる。」と。
えっ?かなり、びっくり。
だって、あんなに怒ってたのに
あそこまで抵抗してたのに…。
きっと、一つは
体調がそれだけ悪いのだろうな。
そして、もう一つは
やっと、私を信用してくれたんだな。
安心感を持ってくれたんだなぁ。
全身の力が抜けていきました。
良かった…。
何事も焦ってはいけませんね。
時間をかけて、手順を踏むことも大切ですね。
これで良かったんだなぁ。
