お義母さんには3人の孫がいます。
お義母さんは、孫命![]()
特に、現在26歳の末の孫(次男夫婦の娘)は別格。
お義母さんの息子たちは
おばあちゃんに育てられました。
だから、お義母さんは
「孫守りするのが夢だ」と言ってました。
そして、それを実行しました。
末の孫を自分の娘のように育てました![]()
それは、次男夫婦にとっては不本意な事で
随分我慢していたと思います。
そんな事がきっかけで、
今もお義母さんとはギクシャクしています。
末の孫も大人になって
分別がつくようになり
段々おばあちゃんから離れていきました。
お義母さんはそれが寂しくてたまらない。
「ちっとも来てくれない」
「LINEの一つもくれない」と
しょっちゅう愚痴を言うようになりました。
お義母さんは元々愚痴っぽい人。
常に誰かと戦って、愚痴って
戦うことが生きる原動力のよう…
ところで、義実家には
末の孫の持ち物が
物凄くたくさん残っていました。
おもちゃ、漫画の本、学習道具、キーボード
タオル類、ぬいぐるみetc…。
今となっては不要なものばかり。
でも、お義母さんは、その一つ一つに
孫のぬくもりを感じていたのだと思います。
押し入れには
『ばあちゃんの宝物』
と書かれた
段ボール箱がありました。
中身はほとんどが孫から貰った
『おばあちゃん大好き』と書かれたお手紙![]()
ある日、持ち物の処分を始めました。
孫の持ち物全て。
そして、『ばあちゃんの宝物』の中身を
全部処分したのです。
大切にしていた物を
一つ残らずゴミ袋に入れました![]()
よほどの決心。
待っても待っても誰も来てくれない…。
物を捨てる事で
その気持ちに踏ん切りをつけたのですね。
捨てたのは、むしろ自分の気持ち。
その時に、お義母さんがボソッと言った事。
「息子に嫌われ、嫁に嫌われ、孫に嫌われ…」
その日以来、一切愚痴を言わなくなりました。
あれ程、愚痴が多かったのに。。
でも、決して自暴自棄になった訳ではありません。
何故なら
暗かった表情が、とても柔らかくなったから。
そして、その頃からでしょうか。
孫も義妹も
ちょくちょく顔を見せるようになったのは。
ーーーそういうものですね。
自分が執着している間は
決して手に入らなかった物が
執着を手放した途端
向こうからやって来る。
何でか分かりませんが、これは真実ですよね。
よく聞くのは
妊娠を諦めた途端に授かったという話。
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以前、『服を上手に手放すと、おしゃれはもっとラクになる』という本を読みました。
流行に乗ったり
人の真似をしてみたり
色々な服でタンスはパンパン。
全く着ない服で溢れている。
そういったものを一つ一つ手放していくと
本当に好きなものものが見えてくる。
大好きなものに囲まれて
本来の自分に一番似合うおしゃれが
見つかるというもの。
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自分にとっては斬新な感覚でした。
執着していては、大切なものを見失なう。
手放すことは
本来のあるべき自分を見つけること。
手放した先には
自分の想像しなかった未来が
広がっているのかも知れない。
と、教えられました。
結局、終活とは自分のこだわりを捨てる
ことなんですね。
お義母さんと次男家族とも
本来のあるべき関係に軌道修正し
その結果
お義母さん自身も楽になれたのかな。
私も、60代半ば。
こだわりを手放し
フラットな人間になっていきたいものです。
