デトックス&便秘 解消法 デトックスの大事さ | さすらいの針灸師 松浦健太郎のブログ

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健太郎漢方針灸@池袋で開業しています♪ 針灸師 薬剤師の健康情報、心のもやもやの解放を中心に、趣味の旅や食なんかについても書いていきます~

今日のテーマはデトックス&便秘です。
何とmixiで5年前に書いた物です。ブログでは初公開。多少の手直しをしてのご紹介です~


あなたはデトックスしていますか?最近は一般的な言葉になっていますが、マスコミなどに取り上げられるまで聞かなかった言葉だったかもしれません。デトックス=解毒。身体の中の毒素を抜いて体内浄化、有害物質や老廃物を体外に排出していこうという趣旨になります。日常的に取っている食事などにも身体を酸化させてしまっているモノを多々取ってしまっております。それらに対抗しようと抗酸化物質と呼ばれるビタミンのA.C.EやCoQ10、α-リポ酸、核酸などが身体の酸化と日々戦っていますが、身体を酸化させてしまう物質(活性酸素)が勝つと身体は疲労や老化をしていきます。

具体的に毒素とは活性酸素などによって酸化された物質だけでなく、汚染された水や魚に含まれる水銀などの有害金属や食品添加物、残留農薬、排気ガス、ダイオキシン、被害が拡大しているアスベストなどもそうです。

身体から毒素を排泄する経路は大きく5つ
肺    呼吸による換気
肝臓  酵素による分解
腎臓  尿からの排泄
皮膚  汗から排出
大腸  大便としての排泄
その他 爪、髪の毛など


これらの排出経路がうまく働かなくなると身体に毒素が溜まってしまいます。

さてどうやって身体に溜まった毒を排出しましょう?

毒素の排出に一番効果的なのが針治療です。身体の気血水のバランスと流れが悪くなった場所には東洋医学で言うと水毒や瘀血(おけつ)というモノが溜まります。それらを診断して排泄していく方向に治していきます。東洋医学伝統の「刺絡」という手技により、少量の血と共に毒素を抜いていく究極のデトックス方法もあります。またダイオキシンや毒ガスなど救急の針治療もあります。フグ毒中毒の治療法などもあるのですが使う機会が無い事を願います(^.^;


つまりは汗をかく有酸素運動をするとこれらの機能は全て高まります。「私は岩盤浴やゲルマニウム温浴に通っているから運動はいいの♪」なんて言わずに運動しましょう。(それらはもちろん良いですが、やはり何より排泄量の多さと日常的に関わる大・小便の改善が重要です。ちなみに肺もとても大切、毎日換気する体積は一番多いです))どうせ運動するなら効率良くという事で、アミノ酸や様々なサプリ、ダイエットパンツなどをはいて運動すると効果倍増です。また運動のし過ぎの為に身体が酸化してしまう事を懸念する声も最近はありますが、抗酸化物質・野菜の摂取と共に適度な運動はやはり必要だとは思います。

自宅で発汗するなら死海の塩などミネラルのたっぷり入った塩を入れた半身浴をして頂くのもお勧めです。
実際汗腺というのは一度退化すると再生しないと言われています。現代人のクーラーや暖房に囲まれた快適な環境(?)というのも本来問題視するべきです。環境適応能力が無くなり、身体の温度調節能力が衰えたり、身体が冷えた結果全身の機能が低下していきます。 冷え症の方には足湯もとってもお勧めです。


また、巷では水を1日1.5~2L取りましょうと誰にでも言っていますが、水分代謝の悪い方が運動をしていないのにその様に飲んでいたら水毒として身体に溜まり、その結果疲れやすくなる、身体を冷やしてしまう、またむくみの原因になっていきます。体質によっての判断が必要です。

上記の排泄経路をチェックしましょう。あなたの改善すべき点が見えてくるはずです。便秘している方は特に問題です。何より一番の毒素排泄経路ですので早く改善しましょう。便秘の改善は昔から言われていますが、適度な運動・食物繊維を意識した食事・朝起きがけ一杯のお水・お風呂に浸かりながらの「のの字運動」右回りにお腹をさすってあげる。それでも駄目なら針灸治療や漢方薬が大きな助けとなってくれます。

市販薬でもたくさんの種類の便秘薬が売っていますが、腸を刺激して出すような便秘薬は注意です。腸が刺激に慣れてくると前より多くのお薬が必要になっていきますので、根本的な治療を目指すのならやはりどうしてもという時以外は頼って欲しくはありません。便秘薬だけでなく、概して薬というのは飲まないで済むなら飲まない方が良いモノです。


☆便秘の食餌療法☆
食べた方が良いモノとして皮付きのさつまいもが一番のお勧めです。とにかく食事のポイントは食物繊維の摂取と善玉菌を増やす事にいきつきます。お勧めは玄米、食物繊維、整腸剤またはヨーグルト、さらにオリゴ糖(蜂蜜もOK)を買って取ってもらうのもいいと思います。ヨーグルトに蜂蜜をかけたモノに蒸したさつまいも乗せて食べるのも良いでしょう。これらはどれかひとつでも不足すると腸内の働きはなかなか戻りませんので注意です。

長くなりました。一般的な便秘対策に関してはインターネットで「便秘」などと探せばいくらでも出てきますのでそちらも参考にしてください。


身体にとって有害な金属について
☆特に代表的な有害金属☆
水銀・・・魚介類、歯の詰め物(ごく一部。今は使われませんが、原因不明の頭痛の原因の事も)、汚染された水などから身体の中に入ります。慢性頭痛、手足の痺れ、肝臓障害、腎臓障害、うつ病、感覚障害などの症状が表れます。

ヒ素・・・残留農薬、産業廃棄物、殺虫剤、除草剤などから身体の中に入ります。皮膚障害、慢性疲労、胃腸障害、吐き気、頭痛、神経痛、甲状腺異常などの症状が表れます。

カドミウム、鉛・・・水、たばこ、排気ガスなどから身体の中に入ります。貧血、情緒不安定、頭痛、慢性疲労、不眠、いらいら、肝臓障害、腎臓障害などの症状が表れます。

スズ・・・魚介類や海藻、殺虫剤、歯の詰め物から身体の中に入ります。痺れ、免疫不全などの症状が表れます。

アルミニウム・・・アルミ鍋、アルミホイル、缶飲料、歯磨き粉、胃腸薬、鎮痛剤などから身体の中に入ります。痴呆症、アルツハイマー病、腎臓障害、胃腸障害、吐き気、骨粗しょう症などの症状が表れます。


☆デトックスの効果がある食材☆
農薬や化学肥料を使用していないもので、旬の食材を選びましょう。

☆血液中の毒を捕まえて出す食材キレート作用のある食材。☆
たまねぎ、アスパラガスのケルセチン。にら、にんにくなどの硫化物。高野豆腐、ごまのメチオニンやシスティン。
※キレート作用・・・有害金属は、脳や肝臓など脂肪が多いところに蓄積されると言われています。キレート結合成分を体内に取り入れることで、体内に蓄積された有害金属を包み込むように結合し、尿や便などから体外に排出します。

☆腸内の毒を捕まえて出す食材☆
野菜、海藻、玄米など食物繊維の豊富な食材。
昆布、かんてん、めかぶ、ワカメ、もずく、ごぼう、れんこん、里芋、サツマイモ、蒟蒻、オクラ、小豆、大豆、玄米、納豆、高野豆腐、はと麦、雑穀類、りんご、その他の果物。

☆肝臓と腎臓の解毒を高める食材☆
亜鉛を多く含む食材。たまねぎ、にら、にんにく、らっきょう、大根、ライ麦パン、葱、牡蠣など。亜鉛が欠乏すると、疲労、味覚障害、アトピー性皮膚炎などの症状が表れます。 また、らっきょうに含まれるセレニウムという成分は、水銀を排出する働きがあります。

☆体内に蓄積した活性酸素を抑える食材☆
にんじん、ほうれん草などのベータカロチン、ブロッコリーのビタミンC、ごまのセサミノールなど。



健太郎漢方針灸
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