溜息に似た言葉 -セリフで読み解く名作- (岩松 了) | ゆいぱぱの好きなこと(音楽・映画・本)について

溜息に似た言葉 -セリフで読み解く名作- (岩松 了)

2009年、ポット出版。


2005年1月~2008年3月まで小学館の『Domani』という雑誌に連載されていたコラムを、

一冊に纏めた(一部書き下ろし)ものらしいです。


岩松さんが読み解いたセリフを題材に、

5人の写真家(中村紋子・高橋宗正・インベカヲリ★・土屋文護・石井麻木)がそれを表現。


26人の作家の40作品の中から選ばれた言葉。


取り上げられた40作品中、私自身が読んだことのあるものは10作にも満たないのですが、

そのセリフたちはひとつとして記憶に残っていない。


劇作家・演出家・俳優と3つの顔を持つ岩松さんの仰っているもので印象に残っているのが、

三島由紀夫「春の雪」のくだり、引用すると


『言葉は肉体が吐く。演劇的の言えば、セリフに意味はなく、その肉体に意味がある。つまり似たようなセリフを言ったとて、肉体がそれを支えきれぬなら、言葉はただの音にすぎぬ。』


というところ、演劇人らしいという感じがしませんか?