幾度目かの最期 (久坂葉子)
今も惜しまれる元祖天才文学少女、その青春の光と影―――。
十八歳の時書いた作品で芥川賞候補となり、そのわずか三年後に、列車に身を投げた久坂葉子。名門の出という重圧に抗いつつ、敗戦後の倦怠と自由の空気の中で、生きることの辛さを全身で表すかのように、華やかな言動の影で繰り返される自殺劇・・・・・・。遺書的作品「幾度目かの最期」を中心に、神格化された幻の作家の心の翳りを映す貴重な一冊。
以上、講談社文芸文庫の背表紙の紹介文引用。
以下、同書の著者紹介文
久坂葉子(1931・3・27~1952・12・31)小説家。神戸生まれ。川崎造船所創設者の子孫であり、男爵、子爵の血筋でもあることから、家の重圧を常に感じて育つ。高女時代から詩作を始め、1949年、島尾敏雄に会い、これを機に「VIKING」に参加、以後、富士正晴に師事。18歳の時に書いた作品(「落ちてゆく世界」の改作「ドミノのお告げ」)で芥川賞候補に。52年の大晦日、「幾度目かの最期」を書き上げ、鉄道自殺。歿後に、『女』『久坂葉子作品集』等が刊行された。
講談社文芸文庫
2005年12月10日 第一刷発行
2007年11月5日 第三刷発行
久坂葉子の関連の本
『エッセンス・オブ・久坂葉子』
早川茉莉 編
エッセイ、小説、詩、手紙、日記 他 を編集した久坂葉子が凝縮された本。
河出書房新社
2008年4月30日 初版発行
『神戸残照 久坂葉子』
柏木薫・志村有弘 久坂葉子研究会 編
久坂葉子の文学と人生 その周囲 神戸残照 久坂葉子作品の世界
生誕75周年記念
勉誠出版
2006年3月27日 初版発行