先日、私の事務所前を3輪自転車が通り過ぎて行きました。後ろ
の荷台には、東京・大阪宅配便1回260円の文字。
なんと260円ですよ!驚きの価格です。

エコ配.jpg

しかもCO2の排出が、ほぼゼロであることを活用して「エコ配」
というネーミングがニクいです(笑)。

へえ、と思って配達員さんに聞いたら、東京と大阪の地点間は
トラック運送だけれども、それぞれの地域は自転車での配達な
ので安く、もちろんCO2を削減できるのだそうです。

なるほどよく考えたなあというところですが、これってじつは
現在流行している航空業界におけるLLCのビジネスモデルを
トラック運送業界で行っていることなんですね。

格安航空会社というのは、単一機種の航空機を着機料の安い大
都市第2空港間で高効率運行し、チケットは直販、荷物は有料
さらにたくさんのオプションで稼ぐというモデルですが、基本
のコスト削減可能な部分を追求することによって収益モデルを
作り出すのは、このエコ配もまったく同じです。

会社のホームページを見てみると、格安を切り口にしています
が、もうそろそろ東京・大阪間だけではなくて、関東・関西間
にサービスエリアが拡大してきている様子。大口の荷物を出荷
する法人営業などで成長していることが想像できます。

今流行のLLCなんていうと、消費者として利用することばか
り考えがちですけれど、ビジネス構造を自分の業界に応用する
ことで成長性を作り出すことができるのですね。

この業態が成長していくと、CO2の排出権を大手運送会社に
売って競争優位性を拡大していく、なんてことも起こるかもし
れません。興味津々の会社です!

感謝!