「会社」や「仕事」、「デザイン」という言葉を聞くと、どんな
イメージを想起しますでしょうか?

-ロゴマークだったり、文具やコンピュータ等のツールだったり、
オフィスのインテリアだったり。

そうですね。目に見える範囲で”デザインされた”ものを想起し
やすいですね。

では、さらに加えて。それらはどうしてそういうデザインになっ
ているのでしょうか?デザインの理由は?

-うーん。よく分かりません。

もちろん、なかにはしっかりとデザインの理由を述べられるもの
があったり、饒舌に語れる人もいるでしょう。

でも多くの場合、ビジネス上で触れるものに、デザインの理由や
志向といったものを意識して使っていることは少ないと思います。

その少なさから、ただ「モノがあるだけ」でビジネスをしている
人が多いのではないでしょうか。

このデザインを切り口にビジネスをみたときの「乱雑さ」を整え
ることによって、業績が向上することがあります。それが今回の
テーマであり、書籍のタイトルでもあります。

先日、標題である『会社と仕事を変えるデザインのしかけ』とい
う書籍が出版されました。
http://p.tl/X6xY

著者は大阪でデザイン会社を経営する中野由仁さん。SBI大学
院で私の講義を履修して下さったMBAホルダーでもあります。

書籍のタイトルを読むと、「デザインを仕事に活用する本」のよ
うに理解しがちであり、確かにロゴマークや名刺、オフィス・イ
ンテリアといった事柄も取り上げられているのですが、本書の本
質的な価値はデザインを通して形式知化されたツールにあるので
はなく、会社が提供する事業価値の共有やヒューマン・リソース・
マネジメント、マーケティング経営を実効させるエンジンとして
のデザインが語られていることに価値があります。

換言すると「ビジネスを上手にドライヴするためのギヤオイル」
としての『デザインの重要性』が語られているのが特徴です。

デザインやマーケティング、ブランドといった言葉は、すでに多
くの人に用いられ手垢がついて固定化されたイメージの概念にな
りつつありますけれども、言葉本来の意味や事業経営という実践
的な問題解決を匠み(「巧み」とは似て非なる)に行うために、ビ
ジネス上でデザインが必要不可欠であることと、

多くの企業にとって、デザインをきちんと理解して活用すれば、
事業の効率が向上して利益増大に繋がるのだという事業成功要因
(KSF:Key Success Factor)としてのデザインの価値を意識し
て読んでいただくと、経営者はもとより一社会人の方や、学生さ
んまで、より充実した仕事ができるようになるでしょう。

その「しかけ」を、分かりやすく解説したのが本書です。

今まで、デザインをただなんとなくとしか理解していなかった方、
デザインはデザイナーが絵を描くものだと思い込んでいた方、ビ
ジネスの視点からデザインを切ってみると、どれだけ有効な経営
資源なのかをぜひ再認識してください。

仕事や学習の非効率に悩む皆さまには、未来を明るく照らしてく
れるプレゼントになるでしょう。

『会社と仕事を変えるデザインのしかけ』
http://p.tl/X6xY

読みやすい本ですので、週末の静かなお休みに”気軽に思考を廻
らせながら”読みたい本として、おすすめです。

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※なお、本書籍は先日のアマゾン売上ランキングで見事1位を
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