今年の秋は暖かく、12月に入っても銀杏が黄色い葉を付けたまま
一週間が過ぎましたが、本日は冷たい雨が降って名実共に暮れの風
情となりました。

お陰さまで今年も忘年会を梯子する昨今ですけれども、これまでは
忘年会といっても初秋のようで雰囲気がいまいち出なかったところ、
これからは本格的に師走の景色になるのでしょうか。

そんな風の冷たい師走の夜には、ぜひとも熱い醤油ラーメンで締め
たいものです(なにを?もちろん夜を、笑)。というところで、ぜひ
ともおすすめなのが懐かしい中華そば。

中華そば

こちらは、一昨年まで「中国料理」という看板を掲げた昭和の定食
屋さんがあったところに開店した、やる気溢れる兄ちゃんが仕切る
ラーメン店ですが、心身ともに充実しているところが味にも反映さ
れていて、上品かつしっかりした味が嬉しい文字通りの逸品です。

丼のなかは見ての通り醤油味のラーメンですけれども、煮干と昆布
でじっくり時間を掛けた出汁に、なつかしい少し塩味のする醤油が
スープとなっており、自家製麺だという平打ちの麺もコシが強く食
い力強く、しっかりしたスープに負けず劣らず丁度良いバランスを
構築していて非常にレベルの高い味。本当に美味しいとか、本当の
美味しさとはこういうものかと再認識させてくれます。

とかく商売が第一になると、とにかく特徴を出すために何かを極端
に濃くする手法を手っ取り早く採用する例が多くなるのですが、素
人だましの増量ではなく一つ一つ丁寧に仕上げていって構築される
作りこまれる美味しさというものを、やる気溢れる兄ちゃんが毎日
丹精込めて作っているというのが素晴らしいじゃないですか。

ちょっと内緒にしたくなる極上ラーメン。食べたい人はぜひ一緒に
行きましょう(笑)


感謝!