少し前に「全脳思考」というタイトルの書籍が売れてしました。
著者は神田昌典氏です。


全脳思考

私は氏の著書をほとんど読まないので、書籍の内容は分かりかねま
すが、面白そうなタイトルが付けられているので、その頃お読みに
なっていた友人の社長に内容について尋ねてみると「タイトルは全
脳だけど、内容は右脳の割合が多い」とのことでした。

昨今は能力(脳力)開発ブームですので、脳科学者の方がメディアに
登場する機会をよく見掛けます。したがって私のような門外漢が軽
はずみに何かを言ったり書いたりしてもしょうがないと思うので、
言っちゃいましょう(笑)。

極めて大雑把に捉えると、左脳は論理的思考の担当、右脳は想像的
思考の担当と言われています。左脳は顕在意識、右脳は潜在意識と
言い換えてもいいようです。

最近の脳力開発ブームで多いのは、右脳の潜在意識を活用しましょ
うというものですから、上述の書籍もその流れに乗るものなのでは
と思料します。

脳神経と身体の神経系は反対ですので、右脳を積極的に使うには左
利きになるほどでもないですが、例えばなるべく左手を使ったりす
るといいですね。私も僭越ながら右脳を積極的に使うようにしてい
まして、歯磨きは左手でしています。

そんな右脳トレで「潜在意識を使ってるな」と自覚できるようにな
ると、次のステップとして、潜在意識を積極的に使うように顕在意
識でコントロールすることができるようになります。

具体的に言うと、「ポジティブ思考」とか「ポジティブな言葉を使
う」といったことです。

よく「ポジティブ思考」という言葉を耳にしますが、ポジティブな
言葉を使うほうがいいよと言われて取組んだら、とても辛いときに
無理やりポジティブ思考をして反ってストレスになった、なんてこ
とがありますね。

これはポジティブ思考の使う理由が分かってなくて使うから辛いの
です。右脳の健康を保つためにポジティブな言葉を選ぶ、という考
え方をすると、辛い状況のときには無理やりポジティブ思考をする
のではなくて「ネガティブな状況をさっさと忘れてしまえばいい」
という解決法(選択肢)を身に付けることができます。

こういう思考法を身に付けると、右脳を積極的に使おうというのは
全脳思考のほんの入口だということに、お気づきになられるのでは
ないでしょうか。

全脳思考でやっていきたいときには、両方の脳をバランスよく使い、
情報を右左間で行ったり来たりさせるところに意識を持っていくと
本当の全脳思考を身につけることができると思います。

感謝!