インプレス社の『All-in-one INTERNET magazine 2.0』に、
Z会のウェブ・マーケティングの取り組み が紹介されてい
ます。

記事によると、Z会は社長以下60名もの社員がブログを
書いてコミュニケーションに注力しているとのこと。素晴
らしい取り組ですね。

Z会を代表してインタビューに答えていらっしゃるのは、
Z会商品企画本部Web戦略統括の寺西隆行さん。

インタビューでは、社内の反対意見を巧みに処理して、新
しいコミュニケーション・ツールであるインターネットの
使い方を、社内に「教えてあげた」功労者だろうと思いま
す。

教育は、「教えて育てる」と書きますが、日本の教育は1
8歳人口が減少に転じて受験競争が緩やかになっても、ま
だ入試での成功を目的としたような、知識詰込型の減点主
義による採点が行われています。

この原因は、様々な問題が指摘されていますので、ここで
はあえて取り上げませんが、現場の教員の方々も「これし
か遣り方を知らない」ということもあるのではないでしょ
うか。

その結果、「教える」ことは行われていても「育てる」こ
とが行われず、子どもが放置されてしまう。また、育てら
れなかった子どもが大人になって親になってしまう、とい
うことも十分に有り得る状況でしょう。

大人も子どもも「育て・育てられる」ことを知らないと、
他者に感謝の気持ちをもてない、感謝の気持ちを伝えら
れない不幸な社会になってしまいます。

この記事で素晴らしいと思ったのは、インタビュアの方が
Z会の取り組みについて現場の具体的な出来事まで迫っ
た事。また寺西さんがそれに正直にお答えされているこ
と。

教育産業のような保守的な業界で、自社の取り組みを(失
敗も含めて)正直にお話されるのは、リスクを背負い込む
覚悟がなければとても出来ないことだろうと思います。

しかし、その「やってみる」とか「試して失敗して、そこ
から学ぶ」というのが、人間の本来の学習ではないでしょ
うか。

そのプロセスをブラックボックスにせず、オープンにコミュ
ニケーションを確立して、自社がどんな取り組みをしてい
るのか知ってもらう。

これこそが教育業界に拘らず、マーケティングの全体像で
すから、全ての経営者と社会人の皆さまに、「全体像を捉え
る」大切さを寺西さんから学んでいただきたいと思います。

私自身も、法律とビジネスと教育の分野でお仕事をさせて
いただいておりますが、とくに法律と教育の分野はマーケ
ティングが遅れていて、お恥ずかしながら、本当に必要と
される情報提供ができてないと思っています。

「あ、ウチの業界も同じだ」と思われた方は、Z会のイン
ターネット・マーケティングから学べることが多いのでは
ないでしょうか。

※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジ
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